1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 19:38:53.78 ID:O4Xj/gUP0
1


毎度お晩でございます、護符マニアです。

相変わらず狼の守護像探しを継続中ですが、都内でも都市部にあるものは
あらかた巡り終わりましたので、ここ暫くは奥多摩を中心とした山岳地帯に
足を踏み入れておりまして、現地での写真も溜まってまいりましたものですから、
例によってうpさせて頂きますので、お付き合いの程、どうぞ宜しくお願い致します。
関連記事
【画像】狼の守護像を探して秩父で山登りしてきたので写真うpする

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2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 19:42:26.56 ID:O4Xj/gUP0
【1月19日】武蔵御嶽神社・大嶽神社(奥宮)

青梅市の御岳山に鎮座する御嶽神社は、大学生の頃に参拝した事があったのですが
今回は狼の守護像会いたさに、未だ雪深い山上の神域を十数年ぶりに訪れたのでした。

2
 

さて当日は始発電車に乗って…のはずだったのですが、
あいにく寝坊してしまったため地元の駅を8時前に出発、
JR青梅線の御嶽駅に到着したのは既に9時半近い頃でした。

2-2

 
※画像は切符売り場の説明書き。

まずは駅前でバスに乗車、終点のケーブル下停留所で下車し、
滝本駅からケーブルカーに乗って御岳山駅へと昇っていきます。

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 19:48:59.48 ID:O4Xj/gUP0
急斜面をぐんぐん登るケーブルカーは
あっという間に御岳山駅に到着。

3

 
横手にある展望台から埼玉方面を眺めます。

3-2
 
ケーブル駅横から延びる御嶽神社への参道から
宿坊の立ち並ぶ門前町と神社の遠景。

右手の円錐形の山は、御岳山に所縁のヤマトタケルを祀る
男具那(おぐな)社、並びに奥宮の鎮座する男具那ノ峰です。

3-3
 
杉木立の参道を通り抜けると、御師(おし)の方々が営む
重厚な造りの宿坊が狭い通路を挟んで諸所に点在しています。

御師 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E5%B8%AB

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 19:55:02.12 ID:O4Xj/gUP0
4

 
土産物街の手前には樹齢1000年を越すという
神代ケヤキの巨木が聳え立っています。


4

 
神代ケヤキの角を曲がり、土産物街を抜けると
大鳥居、そしてその奥には随身門。

 
4-3


参道には関東各地の御嶽講から奉納された参拝記念碑が林立しています。

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 19:59:42.05 ID:bwJZ6gSI0
世の中にはすごいマニアがいるんだな

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:12:10.47 ID:O4Xj/gUP0
>>5
まぁ、狼の像探しは副次的なモノでして、
普段は↓みたいな護符をいただきに行くのがメインなんですけどね。
http://www9.plala.or.jp/sinsi/07sinsi/fukuda/ohkami/ohkami-07.html

>>6
御岳山でしたらビジターセンターのHPで積雪などの最新情報が
チェックできるようになってますので、山登りや御参拝の際には
是非とも目を通してみて下さいね。

御岳ビジターセンター
http://www2.ocn.ne.jp/~mitakevc/

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:00:57.08 ID:LnSWBhgT0
待ってました!!!

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:03:48.11 ID:/wawwzah0
良いね!
俺も行こうかなあ

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:06:22.14 ID:O4Xj/gUP0
8

 
記念碑を眺めながら途中の銅鳥居を潜って急な石段を登り、
宝物殿前の踊り場を経て、ようやく御嶽神社の拝殿の前に到着しました。

8-2

 
…で、こちらが御嶽神社のメインの守護像ですが、
たてがみの様なもっさりとした毛の表現があるため、
狼と言うよりも むしろ獅子&狛犬寄りといった印象です。

なお、像の造形は長崎平和記念像を制作者として
知られる彫刻家・北村西望氏の手によるものです。

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:17:40.51 ID:O4Xj/gUP0
さて、まずは参拝をば。

10

 
拝殿前の広場は、どうにか人の通れる範囲程度に雪かきは されていましたが、
これから各所に登山に行かれる、もしくは山帰りとおぼしき団体の皆様が多く、
歩行できるスペースは限られているような状態での撮影は難儀でございます…。

10-2

 
宝物殿から都心方面を望む。

なお、宝物館には源平の合戦で活躍した武将、
畠山重忠が奉納した赤糸縅大鎧(国宝)などの
神宝や文化財が展示されています。

10-3

 
本殿の後方に鎮座する摂社・境内社。

実はこちらの方にも狼の守護像が何対かありまして、先ほどの守護像と併せて
写真を撮ろうと思っていたのですが、いかんせん雪が深すぎるため玉垣の先へ
入る事が出来ない状況だったため、こちらに関しては後日再訪する事としました。

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:25:13.54 ID:O4Xj/gUP0
11

 
授与所にて御神札をはじめとする授与品もろもろ。
なお、御神札そのものは大学生の時の参拝時に拝受済みなので今回はパス。

ついでながら、上掲の御神札とは別に それぞれにお犬様の姿の入った
御神号と御祭神の掛軸もありまして、自分としては欲しかったのですが、
少々高めの初穂料だったため、手持ち不如意に付き諦めざるを得ず…。

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:27:48.22 ID:1QKfaCz70
またおまw

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:29:26.63 ID:O4Xj/gUP0
参拝を済ませたところで、続いては御岳山の南西に位置する
大岳山の山頂直下に鎮座する、大嶽神社の奥宮に向かうべく、
御嶽神社の境内から延びる登山道へと歩を進める事としました。

13
 

宝物殿から参道の石段への脇にあるショートカット道を下って降り、
長尾平の茶店を横目で見つつ、いざ雪の登山道へと足を踏み入れます。

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:34:41.34 ID:O4Xj/gUP0
で、当日の登山道の状況ですが、既に自分より前に登山者の方々が通った
踏み跡のお陰で「ある程度」までは 歩きやすい状態になってはいましたが、
何せ積雪が30センチ近くあるような山道を、登山靴は履いているとはいえ
アイゼンもストックも無い装備で進んでいく訳ですから、そりゃ難儀しますわ。

14
 

14-2
 

しかも途中には鎖場やら岩場といった危険ポイントが、ちょくちょく出てきますし。

14-3
 

ちなみに、当日の岩場は雪が凹凸部分に積もって均されているような感じだったので
一見すると、そんなに危険には見えなかったのですが、帰宅の後にネットで通常時の
写真を改めて見てみましたら、いやもうガクブルものでございました…。

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:42:38.05 ID:O4Xj/gUP0
そんなこんなで御嶽神社を出て1時間半、
ようやく大嶽神社の奥宮の前の合流点に到着です。

15

15-2


とは言え腹も減ってる事だし…と言う訳で、分岐の左手すぐにある
大岳山荘(現在は廃業中)の軒先のベンチを借りて、お気に入りの
メタルバンドのアルバムを聞きながら昼食タイムとしゃれこみます。

Sonata Arctica Weballergy + Lyrics
http://www.youtube.com/watch?v=UwYiW2ROGSY


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:47:39.19 ID:O4Xj/gUP0
さて、お腹を満たした後は、手持ちの真水で
手と口を清めてから大嶽神社の奥宮に参拝します。

16

16-2

16-3


で、ここの狼の守護像は後述する貴布禰神社や鑾野御前神社などと同じ
デフォルメが甚だしい、可愛い系なタイプなのですが、実はこう見えても
奥多摩でも最も古い時期の奉納(宝暦9年:1759年)になるものです。

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:54:01.34 ID:O4Xj/gUP0
奥宮への参拝を済ませ、社殿の左手から続く急坂、
そしてロープを伝って岩場を登る事20分あまり、
やっとこさ大岳山(標高1267m)の頂上です。

17
 

この時の山頂、自分以外にはドイツ人と思しき
お兄さん二人組と、初老の男性が一人のみでした。

山頂から丹沢・富士山方面を望む。

17-2

17-3


天気は快晴ながらも、既に日が西に傾きつつあるので
到着時間があと1時間以上早ければ、もう少し鮮明な
写り具合になったであろうと思うと、寝坊したことを
後悔する事しきりでありました…。

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:59:16.74 ID:O4Xj/gUP0
さて、もう少しこの雄大な眺めを満喫していたいのは やまやまなのですが
いかんせん、この時期は日が暮れるのが早いので帰りの時間の事を考えると
ここいらで戻らないと…という訳で下山の準備に取り掛かりましたのですが
岩場&雪&降りという3Kで、奥宮との間の行程に行き以上に手間取ります。

18
 

そして奥宮に戻ってきた時点で既に3時手前。

18-2
 

狼さんに別れを告げて、雪山の登山道をひたすら御岳山に向かいますが、
さきほど山頂にいたジャーマン二人組のお兄さん達が、超ハイテンションで
自分を追い越して飛ぶように降っていったのが、未だに印象に残っています。

…つーか「こんな装備で大丈夫か?」というぐらいの軽装備だったなぁ…。

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 20:59:45.44 ID:+hm1FiWT0
護符マニア!
初めて遭遇できたよ
楽しみ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 21:04:34.30 ID:O4Xj/gUP0
それはさて置き、山頂で拾った木の枝を杖代わりにして、
難儀しつつも1時間強で、ようやく御嶽神社の参道まで
無事に戻ってくる事が出来ました。

20
 

そしてケーブルカーからバスに乗り換え、着いた御嶽駅から帰りの
電車のシートに身を沈めた頃、夕陽は山の向こうへと沈んだのでした…。

【おまけ】

20-2
 

御嶽駅に貼ってあった青梅商工会議所のポスター。
ポスター内に表記はありませんが、絵師さんはどなたでしょうね?

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 21:09:13.73 ID:O4Xj/gUP0
【2月11日】無名の山の神の祠・武蔵御嶽神社(再登拝)

この日は、後述する「大ムレの山の神」への登山ルートの
資料として購入した雑誌に、奥多摩方面から登って檜原村へ
抜けるコースが紹介されていまして、そのコースの途中にある
山の神の祠の前に、どうも狼の像とおぼしきモノが控えている
モノクロ写真が掲載されていたので、事の真偽を確かめるべく
奥多摩へと向かったのでした。

21
 

当日は6時前に地元駅を出発、8時半過ぎには奥多摩駅に到着です。

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 21:16:03.49 ID:O4Xj/gUP0
しかし、駅到着からバスの出発時間まで時間が短かったので
トイレタイム後にあたふたと奥多摩湖方面行きのバスに乗り、
10分ほどの橋詰の停留所で下車。

22
 

バス停の先にある橋詰トンネルの手前から右手の橋詰集落へと入り、
一番奥にある、多摩川に突き出た尾根の先端部分から山登り開始です。

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 21:17:42.16 ID:HtrKrcfX0
みてる

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 21:19:22.18 ID:O4Xj/gUP0
24

 
植林されたゆるやかな登りの杉林を通っていくと道が一旦途切れ、
路傍に石仏のたたずむ林道が目の前を横切ります。

24-2

 
そこから再び山道へと入り、右手に奥多摩湖方面の山々を見ながら
未だ融けない雪に覆われた、徐々に傾斜がきつくなる尾根の斜面を
黙々と登っていきます。

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 21:25:36.06 ID:O4Xj/gUP0
すると、左手の上方に2本の大樹が見え、そして更に
その根元には狼の守護像が控える二つの祠がありました。
確かに雑誌に掲載されていた写真の通りの光景です。

25

25-2


右の祠の唐破風(からはふ)の部分には「山神」の文字が彫り込まれ、
また、左の祠の中には「大山祇神」(おおやまづみのかみ)の木札が
入っていることから、いずれも山の神を祀った祠であることは明白です。

守護像のアップ。

25-3
 

もともと彫りが浅かったところに風化が加わって
目鼻立ちも判然としませんが、阿吽の表情だけは
はっきりと判ります。

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 21:33:33.31 ID:O4Xj/gUP0
そして、祠の前から後ろを振り返ると、向かいの山の
拓かれた斜面に点在する家屋が目に飛び込んできます。

26

26-2


さて、写真も撮り終わったので山を降りて奥多摩駅へと向かいますが、
一時間以上はバスが来ない時間帯に引っかかっていたのでテクテクと。

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 21:40:50.15 ID:O4Xj/gUP0
で、駅に着いた後に、先日参拝した際には積雪で入れなかった
御嶽神社の摂社の事を思い出したので、社務所の方に問い合わせを
してみたところ、現在は雪かき済みで参拝が可能になっているという
ご返事を頂戴できたので、再び登拝をしてみることにしました。

御嶽駅で下車した後、ケーブルに乗るまでに早めに昼食を食べておこうと思い、
駅から奥多摩方面に向かった川沿いにある「ぎん鈴旅館」さんにお邪魔しまして、
ご主人イチオシの「音威子府(おといねっぷ)そば」を賞味します。

27
 

この音威子府そばですが、本家北海道を除いては本州では ここだけでしか
食べられないという、超レアな蕎麦らしいのですが、甘皮までも挽き込んだ
真っ黒な外見というインパクトに加えて、風味の豊かさ、コシの強さなども
兼ね備えた、まさに蕎麦の全てを味わえると言っても過言ではないのです!

…いやー、何はともあれ美味しゅうございました!

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:01:06.33 ID:O4Xj/gUP0
トイレ行ってる間にスレが落ちたので続きをば…(汗)

さてさて、珍なる蕎麦を堪能した後は、駅前まで戻って
バスからケーブルカーへと乗り継いで、先日に引き続き
御嶽神社へと参拝します。

1
 

参拝の後は拝殿側面の玉垣から、摂社・末社のある神域に進んでいきますが、
この場所は、つい最近になるまでは参拝客の立ち入りが出来ないエリアでした。

1-2
 

まずは玉垣の中に鎮座する本殿の前に控える銅製の守護像。
例の御神札に刷られたデザイン寄りの造形ですね。

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:05:24.09 ID:O4Xj/gUP0
本殿後ろに林立する摂社。

2
 

中央右手のひときわ目立つ黒い社殿は、永正8年(1511年)に建立され
明治10年まで本殿として使われていた常磐堅磐社(ときわかきわしゃ)です。
なお、ここだけは狼ではなく普通の狛犬が社前に控えています。

2-2
 

お次は、常磐堅磐社の左手前、神明社(しんめいしゃ)の守護像。
拝殿前の北村西望氏のものをディフォルメ化したようなデザインです。

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:09:48.98 ID:O4Xj/gUP0
続いては、皇御孫命社(すめみまのみことしゃ)前に控える守護像。

3
 

「…いや、これどう見てもブタっしょ?」と思ったアナタ…、違います!!
この像ですが、御嶽神社の宮司様もしっかりと「狼である」と明言されておられます。

3-2
 

その証拠と言うのもナンですが、こちらの顔面部分のアップ写真を
見ていただければ判るように、大きく裂けた口に牙が生えているのが
確認できるかと思いますし頭部だけなら先ほどの銅製の像と共通する
パーツや表現が多い事に気付かれるのではなかろうかと思います。

3-3
 

ついでながら、こんなところまでリアルに再現されてたり…///

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:16:23.65 ID:O4Xj/gUP0
4

 
そして、いよいよ神域の最奥に鎮座する、
大口真神社(おおぐちまがみしゃ)へと参ります。


4-2

 
こちらが、この社を守護する真打ちの狼の守護像です!

ご覧の通り奉納自体は新しいものの、狼そのものを祀るお社の像だけあって、
造形の出来においては、他の像の追随を許さぬほどの迫力に満ちています。

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:22:12.50 ID:O4Xj/gUP0
そんな中、ふと社殿の後方を見やると、片隅に何かが
雪の間から頭を出しているのが目に留まりました。

5
 

近寄ってよくよく見ると、それは、かつてこの場で
務めを果たしていたであろうと思われる像の残骸でした。

積もった雪の中で、お互いの身を寄せ合うかのような
その姿に、もののあわれを感じざるを得ませんでした。

5-2
 

さて、この日は夕方にも至らぬ時間帯でしたが
ここで切り上げて早めに帰宅と致したのでした。

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:27:31.23 ID:O4Xj/gUP0
【2月17日】
貴布禰神社・鑾野御前神社・伊勢清峯神社・小和田御嶽神社

この日は、檜原村の中でも御前山に至る尾根筋に
鎮座する神社を中心とした探索を行いました。

6
 

さて、当日は寝坊をしたので7時過ぎに地元の駅を出発して
終点の武蔵五日市駅には9時半過ぎの到着となりました。

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:32:44.02 ID:O4Xj/gUP0
藤倉行きのバスに乗車、40分あまりの乗車の後に
笹久保のバス停で下車し、すぐ先の道路沿いにある
貴布禰(きふね)神社に向かいます。

7

7-2


いかんせん、戻りのバスの到着時間まで20分程度しかなく、
これを逃すと次のバスは午後になってしまうので急いで撮影をこなします。

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:36:31.10 ID:O4Xj/gUP0
8

8-2


こちらの狼の像は前出の大嶽神社のものと非常によく似た形態をしていますので
恐らくは同一の石工の手によるものではないでしょうか?

それにしても、片方の鼻欠けは致し方ないレベルですが
もう片方は下半身のみしか残存していないという有様…。
どうしてこうなった…。

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:43:25.31 ID:O4Xj/gUP0
9
 

戻ってきたバスに乗って、来た道を引き返し、宝蔵寺バス停で下車し、
御前山の登山口に至る湯久保の集落を目指して林道を抜けて行きます。

9-2
 

湯久保集落から続く登山口の手前にいたワンコさん。

はじめは散々吠えられて辟易しましたが、
ゆっくり近づいてナデナデしたら陥落しましたw 

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:48:14.18 ID:O4Xj/gUP0
さて、ワンコさんに別れを告げて登山口から尾根道を登っていくと
30分も経たないうちに鑾野御前神社の鳥居が見えてきました。

10

10-2


なお、「鑾野」の読み方は「ばんの」と「すずの」の二つがありますが、
ネットでの登山に付随する記事を見ても、どちらかは判然としてないようです。

10-3
 

磐座(いわくら)を想起させる大岩を背後控えた鑾野御前神社。
荘厳な雰囲気に思わず圧倒されてしまいます。

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 22:54:40.09 ID:O4Xj/gUP0
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11-2


こちらの狼の像も貴布禰神社と同じスタイルですが、少しばかり短足気味の造形です。
材料にした石材の大きさの制限上の問題で、こういう具合になったのでしょうか?

11-3

 
一段下がったところには、もう少しリアル寄りの造形の狼さんが4体ありますが、
完存しているのは1体のみです。上段の狼と一緒に家族として見る向きもあるとか。

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:00:53.60 ID:O4Xj/gUP0
木漏れ日の注ぐ鑾野御前神社を辞して左手脇からの登山道を登っていくと、
宮ヶ谷戸(みやがやと)から湯久保山を経て御前山に至る道に合流しますが
今回の目的は登山では無いので、ここで折り返して尾根道を降っていきます。

12
 

合流点から1時間弱ほど降ったところで、伊勢清峯(いせ・きよみね)神社の
鳥居から続く参道の中ほどに出ましたので、山腹のジグザグ道を登っていきます。

12-2

12-3


急坂を5分ばかり登って、ようやく伊勢清峯神社にたどり着きました。

余談ながら、御祭神の中に何故か大化の改新の立役者で有名な藤原鎌足が
祀られているのが珍しいのですが、縁起によれば、ある時、鷺が鎌足公の
神霊を携えて飛来し、この山に留まったことに由来するからとの事です。

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:07:11.68 ID:O4Xj/gUP0
13

 
社殿の背後の平坦地にある祠。
御祭神は判然としませんが恐らくは山の神様でしょう。

13-2

 
こちらの狼の像は全壊した吽像のみ。阿像は痕跡すら残っていませんでした。

参拝を終えて、あらかじめメモしておいたバス停の時間を確認したところ、
最寄の停留所のバスの到着時間まで20分あるかどうかという事に気付き、
大慌てで宮ヶ谷戸の集落へと駆け降ります。

バス停に着いていくらもしないうちに武蔵五日市駅行きのバスが
やって来たので、息つく間も無く乗り込んでシートに身を沈めます。

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:13:08.27 ID:O4Xj/gUP0
とりあえずバスに乗れたは良いけれど、当日は昼飯がまだだったので
駅のひとつ手前の東町停留所で下車をして、ちょっと高級な店構えの
蕎麦屋さんに入ることとしました。

14
 

…で、外観や内装からも何となく想像はしていたのですが、
やはりお値段も高め、だけど蕎麦自体は非常にしっかりしたものでした。 

ちなみに、当日は天麩羅を食べられそうに無かったので、
代わりに頼んだ青海苔入りの餡かけ汁をかけたガンモが
塩味控えめの味付けで、これまた美味ございでした。

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:18:29.09 ID:O4Xj/gUP0
さて、お腹もいっぱいになったところで、日没までは余裕があるので
市内の小和田地区にある小和田御嶽神社に参拝してみる事にしました。

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市街地の中心を通る檜原街道沿いに西に歩いて、上町バス停から南下して
秋川を渡り、小和田地区へと入って地区を一望する高台へと登っていきます。

15-2
 

高台には室町時代に創建された古刹・広徳寺がありますが、
先を急ぐので中には入らず、蝋梅ごしに山門を写真に収めて、
害獣避けの高圧電流ロープをまたいで尾根道を進んでいきます。

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:24:53.67 ID:O4Xj/gUP0
16

 
そして尾根道を下った先の木立に、御嶽神社の鳥居を発見しました。

16-2

 
市街地に向かって開けた高台の境内には、いずこの人でしょうか
先客の男性が休息をとっておられましたが、その方も程なくして
立ち去っていかれました。

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:29:34.20 ID:O4Xj/gUP0
17

 
社殿に掲げられた扁額には、本家・御嶽神社タイプの狼の姿が。

17-2

 
こちらの守護像は奉納年代が新しく、穏やかな表情で
狼と言うよりも、むしろ普通の犬といった感じの造形です。

この日は以上で探索を終了。

山陰へ沈みつつある夕日を半身に
浴びながら帰路へと就いたのでした。

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:31:30.08 ID:zDTWdiED0
人いないけどがんばれ

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:36:10.20 ID:O4Xj/gUP0
>>18
ありがとうございます!

とりあえず、今貼ってる山登りの分が終わりましたら終了ですが
もうしばらくのお付き合い、宜しくお願い申し上げます。m(_ _)m

あと、さっきの落ちたスレは↓で見られるようですので…
http://www.logsoku.com/r/news4vip/1364207933/

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:32:22.77 ID:O4Xj/gUP0
【3月4日】大ムレの山の神

この日は、前回の檜原村の探索では時間が圧倒的に足りずやむなく断念した、
先日とは別の御前山への登山ルートにある「大ムレの山の神」を訪れました。

19

 
そして今回も迂闊な事に寝坊してしまったので、
前回と同じく9時半過ぎに到着した五日市駅前から
バスに揺られる事30分あまり、神戸岩(かのといわ)の入口で下車します。

さて、バス停の周囲の風景を眺めながら一息ついていると、
ひとつ手前にある郷土資料館と、神戸の集落を行き来する
コミュニティバスが通りかかり、運転手さんから乗るかどうか
尋ねられたので、時間短縮のために100円を払って乗車します。

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:40:10.78 ID:O4Xj/gUP0
これから登る中尾根の情報を運転手さんから教えてもらい、
徒歩で最低でも20分以上は掛かる距離を5分で走り抜けて
神戸の集落の奥にあるキャンプ施設に到着しました。

22
 

ここの檜原ウッディハウスの裏手にある登り道から
クロノ尾山へと至る中尾根ルートが始まります。

22-2
 

さて、この中尾根ルートですが登山コースとしてはマイナーなようで
登山道には標識の類は一切無く、ネットで検索してもそこまで纏まった
情報が出てくるわけではないのですが、尾根に踏み跡自体は付いている
ようなので、もしもの場合は地図と照らし合わせながら進んでいけば
大丈夫だろうと思ってはいたのですが…。

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:46:04.72 ID:O4Xj/gUP0
初めの内こそは踏み跡も明瞭で、割合サクサクと進んでいたのですが、
登山者用に木に巻かれたカラーテープを頼りに地図に描かれた目標物と
照らし合わせながら登っていったのですが、その途中でカラーテープを
過信しすぎて、本来の登山道とは別の方向に入り込んでしまいました。

23
 

後で知った事だったのですが、自分がその時に目印にしていた
白いテープは登山道の目標用ではなく、林業をされる方が作業用の
目印にしていたものだったのですが(登山用のは赤とか青だった)、
「とりあえず、テープあるし踏み跡もあるからこっちで大丈夫だよね…」
と、引き返すのも一苦労するような倒木だらけの斜面を進んでしまった上に
ヤワな斜面を滑り落ちつつ、沢の近くに降りてきてしまうという事態に…。

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:49:27.65 ID:O4Xj/gUP0
そこでようやく「いやいくら何でも、これは違う!」と気付いたのですが、
自分が通ってきった箇所は半分砂地みたいに足を乗せると崩れていくような
場所ばかりだったので躊躇はしたのですが、まずはどうにか登って尾根まで
行こうと決めました。

…で、斜面に まばらに生える木々を掴みながら、少しずつ、
且つ慎重に登攀をしていったのですが、途中でバランスを崩して
二度ばかり、3メートルぐらい下まで滑落したり…という事なども
ありましたが、幸い途中で木を掴めたため大事に至らずに済みまして…。

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:50:21.49 ID:1QKfaCz70
しえん

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/25(月) 23:55:32.99 ID:O4Xj/gUP0
そうこうしている内に、最後の急斜面をひとふん張りしてよじ登ると
樹木に断続して赤や青のカラーテープが巻いてあるのが目に入ったので
ようやく一安心して尾根の方向へ進んでいくと、事前に下調べした際に
ネットで見た覚えのある平地に出ました。

ここまで来ればもう迷う事は無いと、右手に開けた尾根道を
進んでいくこと30分あまり、途中で踏み跡が低い笹藪の中に
消えていたのを そのまま突っ切ると、向こうに祠が現れました。

26
 

登山開始から3時間あまり、紆余曲折はありましたが
ようやく目指す「大ムレの山の神」に辿り付きました。

この山の神様の祠は、聞くところによると、
山林の所有者の方が個人的にお祀りをされているとの事です。

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/26(火) 00:00:58.42 ID:/Ll2C87N0
それでは、お待ちかねの守護像の写真をば。

28

 
まず手前のものは、奉納年代は不明ながらもディフォルメ化された
古いタイプのスタイルを踏襲しているで明治以前のものでしょうか?

なお、ご覧の通り阿像の方は真っ二つに割れてますが、
原因は自然的なものなのか、それと人為的なものなのか…。

28-2

 
その後ろのものは大正時代の奉納。

阿吽それぞれに仔狼の像が纏わり付いて
なんとも微笑ましい雰囲気を醸し出しています。

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/26(火) 00:05:10.58 ID:/Ll2C87N0
ここで一首。

睦まじく 親仔の真神 侍りけり
人も稀なる 山の社に

真神 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E7%A5%9E

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/26(火) 00:09:46.80 ID:/Ll2C87N0
さて、しかるべきものは写真には収めたので後は下山するのみですが、
気掛かりなのは、また道に迷うのではないかと言う可能性がありまして。

ただ、先ほど通ってきた平地まで戻ってきた際に、自分が上がってきた方向とは
別方面に続く道が見えたのでそちらを降っていったところ、これが当たりでして、
気が付くと自分が来る時に登ってきていた踏み跡のところに合流していたのでした。

30
 

…こうして、登りの時とは対照的に1時間弱で登山口まで戻ってこられた訳ですが、
見るとバスの到着時間までは1時間以上あったので、神戸の集落の中を散策しながら
バス停入り口まで行った後、隣の停留所前にある郷土資料館で参考書籍等を購入して
帰路へと着いたのでした…。

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/26(火) 00:13:32.20 ID:/Ll2C87N0
【おまけ】

31

31-2


神戸集落の入り口近くに鎮座する、春日神社の拝殿前に据え付けてあった
東京都神社庁発行のパンフ置きの中にあった、アイマスの面々による初詣推進チラシ。
裏面には、伊勢神宮の式年遷宮の紹介と平成25年度の厄年早見表が掲載されていました。

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/26(火) 00:20:24.92 ID:SgtXyjj20
山中の鳥居とか神社ってすごいオーラを発してるよな

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/26(火) 00:29:08.87 ID:/Ll2C87N0
>>33
ですよねー。

腐食して今にも倒壊しそうなものであっても、
なんと申しますか「何か感じるもの」があるというか…。

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/26(火) 00:34:25.76 ID:SgtXyjj20
>>34
お、レスサンクス
まだいたら他にも鳥居とか神社の写真みせてほしいです
できたらでいいけど

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/26(火) 00:42:59.76 ID:/Ll2C87N0
>>35
今回のは、今ので ほぼ使ってしまいましたのでもう無いのですが、
以前に行った際のものが、まとめブログさんに掲載されていますので
まだ御覧でなければどうぞー。

狼の守護像を探しに都内をブラブラしてきたので写真うpする
http://karukantimes.com/archives/51403022.html

狼の守護像を探して再び都内を徘徊してきたので写真うpする
http://vippers.jp/archives/6925145.html

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2013/03/26(火) 00:19:23.75 ID:/Ll2C87N0
…さて、これで奥多摩を含む都内各所の狼の守護像探しは
ひとまず終了となりましたが、残るは秩父を中心とした埼玉県、
そして千葉・群馬・茨城の各県が、まだまだ先に控えています。

なお、現在は主に秩父の山岳地帯の神社を巡っておりますので、
また次回あたりに探訪記をうpできれば…と思っております。

といったところで、今回は以上にて御免致します。
毎度の事ではございますが、お付き合い下さいました
皆々様には篤く御礼申し上げます。

それでは! ノシ
元スレ:https://hayabusa.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1364207933/

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