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22: 底名無し沼さん 投稿日:2007/09/13(木) 02:51:55
山仲間が体験した話です。

北海道の大雪山を厳冬期、単独で登山していた時の話だそうです。

その日は、早朝からとても天気がよく、登山には絶好の日だったそうです。
しかし、そこは冬の山の天気です。みるみるうちに雲行きが怪しくなり、ついには
激しい吹雪になってきました。
引き返すにしてはもうかなり深いところまで来ており、逆に危険すぎる。
非難小屋まであと少しの所まで来ているはずだが、このホワイトアウトの状態では
自分の位置すらつかめない。
「ビバーグか?」実際それも覚悟していたのだそうです。

しかし山に関しては経験豊富な男でしたので、この寒いときのビバーグはしんどいなー
などと呑気に考えていると、少しだけ天気が回復してきました。周りの展望もしこし開けてきてあとは目標物が見えれば何とかなりそうです。
うっすらと山々が見え始め自分の位置を迅速且つ正確につかむと、「よし!行ける!」
非難小屋に行くことを決断しました。
行程2時間、回復した天気も一瞬でまたもとの猛吹雪となり、雪に埋まった非難小屋を発見できるか、不安が胸を過ります。

しかしそんな不安をよそに意外と簡単に見つけることができました。
と言うのも先行者がいたらしく、入り口部分の雪がよけてあったのです。
彼は深く安堵し、非難小屋の中に入ると先行者は二人のパーティーらしく奥のほうで早々とシュラフに潜り込み寝息を立てて寝ています。

気を使いながら静かに夕食を済ませると、彼も寝ることにしました。
何時間か経ったころか、それとも数分か、ぼそぼそ話す声で目が覚めました。先行者の話し声のようです。耳を澄ませば男女の声が聞こえます。この厳冬期に女の人は珍しいと思ったのだそうです。

今後の行程のこと、明日の天気のことを話しているらしく時折押し殺した笑い声も聞こえてきて、なんだか楽しそうです。
明日の朝目が覚めたら話しかけてみよう。目標が一緒だったら同行してもいい。そんな事を考えながら深い眠りに落ちていきました。

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23: 底名無し沼さん 投稿日:2007/09/13(木) 02:54:31
(>>22の続き)

次の日の朝、彼は物々しい雰囲気の中目覚めました。
10人ほどの男達が非難小屋の中にどやどやと入ってきたのです。
彼が目を覚まし体を起こすと、その場が凍りついたそうです。
「あっ、あんた生きている人か!?」
何のことか分からずポカンとしていると、「ほれ、あそこの二人」一人が先行者をあごで示すと、「あれオロクだ」 
つまり遭難死した人だったのです。

事の顛末を聞くと、救助の要請がこの二人から無線により入ったのが3日前で、折り悪く悪天候のためヘリも飛ばすことができずようやく陸路で遭難現場にたどり着いたのが2日前、無線で励ましたのも空しく、発見したときはすでに凍り付いていたそうです。。
遺体を収容し下に下ろそうとしたのだが天候が急変し、二重遭難を恐れ一時非難小屋に遺体を安置し、救助隊は引き上げ今日改めて収容し下山。
そんな話だった。

彼は、事の事態が掴めずにいた。
だとすれば、昨日非難小屋に着いたとき聞こえてきた安らかな寝息は?
昨夜の楽しげな話し声は?
厳冬期には幻覚や幻聴も珍しくない。あれは、やはりそれ?
しかし確かめなければならないことがあった。
「あのオロクは男女のカップルですか?」
救助隊の一人は無言で深く頷き「新婚旅行だったんだと」沈んだ表情でそう答えたのだそうです。

救助隊の中に彼の事を知っている人がいたらしく(彼は、ちょっと名の知れたアルピニストです)「あんただったら心配はないけど、今日は日が悪いからさっさと下山した方が良いですよ」と助言してくれたらしい。
しかし彼は予定の全工程をこなし無事下山しました。
この話をしてくれたとき、彼は最後にこう言っていました。
「いやー、あん時は流石に気味が悪くてサー、山下りようかとも思ったんだけどサー、でもあの夜聞こえてきた話し声がサ、とても幸せそうに聞こえたワケ、だから山はいいなー、そんなことを思ったんだヨ」

そんな彼も、数年前アルプスの山に抱かれ姿を消しました。
たぶん彼も永遠に、山はいいなーと感じているに違いありません
そう思うと気が晴れるような気がします。

24: 底名無し沼さん 投稿日:2007/09/13(木) 02:57:08
イイハナシダナー( ´Д⊂ヽ

25: 底名無し沼さん 投稿日:2007/09/13(木) 03:06:03
泣いた。

28: 1/3 投稿日:2007/09/13(木) 03:07:53
ちょっと前に彼女と一緒に筑波山に登ったんだよね。
お互いに週末が休みじゃない仕事なんで
「平日だからすいてていいね。」なんて話しながら
登りはじめたんだけど
日頃の運動不足がたたって
喋るのがきつくなり、そのうち二人とも話をしなくなって
ただ息を切らしながら淡々と登っていった。
俺が前を歩いて彼女が後ろからついてくるって感じで。

たしかに平日の山道はあまり人がいなかった。
結構早めの時間に登り始めたこともあって
下りて来る人とはほとんどすれ違わなかった。
そんななかで一人同じ道を登っている登山者がいたんだよね。
大学生くらいの若い男の人で
青いジャージに登山靴を履いて
背中になんていうの、金属のフレームのついた大きなリュックみたいな奴を背負ってた。

その人の歩き方っていうか上り方が変わっててさ、
ちょっと登ってはまた戻ってきたり、
わざわざ大きな岩によじ登ったり
藪の中に入っていったり。
登山部で訓練でもしてるのかなーって思ってた。

29: 2/3 投稿日:2007/09/13(木) 03:09:13
その人が最初に俺たちを追い抜いていったときに小さな声で
「こんにちは。」って言うのよ。
山ですれ違うとみんな挨拶するでしょ。
それでオレも「こんにちは。」って挨拶をして
その変わった登り方をする人を後ろから見ていた。

その人は行ったりきたりしている割には歩くのが早くて
すぐに見えなくなった。
俺たちは相変わらす黙ったまま必死になって登っていたんだけど
ふと耳元でまた
「こんにちは。」
って聞こえた。ちょっとドキッとしたんだがオレも
「こんにちは。」って挨拶し返してみると
先に登っていったはずのさっきのリュックを背負った人が
また追い越していくわけよ。
一瞬「同じ登山部の人かな」って思ったんだけど
どう見ても同じ人。

ま、変な登り方をしていた人だったんで
途中で道を外れていた時に俺たちが追い越したのかなと思い、
その時はあまり気にせずにまたうしろ姿を見送った。
で見えなくなったとたんにまた
「こんにちは。」
今度はあせった。
わき道にそれていたとしてもちょっと考えられないくらいのタイミングで
また後ろから追い越していくんだよ。
ちょっとだけ怖くなって彼女のほうを振り向いてみたんだけど
何も気にしてない様子で足元を見て息を切らしながら歩いている。

30: 3/3 投稿日:2007/09/13(木) 03:10:22
気味が悪くなりながらもまたその男のうしろ姿を見送りながら
ひたすら登り続けた。
ちょっと開けて休憩できるようになっているところに出たんで
そこで座って休む事にした。
そこで彼女に言ってみたんだよ。
「大きなリュック背負った人いたじゃん、あれ何やってるんだろうねー。」
そしたら彼女は
「え、そんな人いた?さすが休日だから一人もいないなーって思いながら
 歩いていたんだよー。」

これ以上彼女に言えませんでした。
そのあと頂上につくまではもうあの男の人には会わずに、
登頂してからもあまり長居せずにすぐに
ケーブルカーで下山しました。
全然幽霊っぽくなかったし
普通の人に見えたんだけどな~・・・
真昼間だったし。
あの人はなんだったんだろう。

34: 底名無し沼さん 投稿日:2007/09/13(木) 03:30:34
昔山のぼってたらボロボロの服に虚ろな顔で下ってくる女性に遭遇した(;´Д`)
「ま、まさか」と思い声をかけたが無視されてしまった。
どうしようと思っていたら同行者が「ヤバイだろ」と言ったので
取り敢えず保護する為後ろを振り返ったらその女が
こっちを指差して白目?剥いて獣みたいな声あげたかと思うと
四つん這いになって物凄い勢いで斜面をズザアと下っていった。(下るとか人間には無理
あれはもう絶対にヒトじゃなかった。今思い出しても怖い
奥多摩のメジャーな山です

923: 底名無し沼さん 投稿日:2009/10/31(土) 11:28:17
>>34
>>502
オマイらのせいで奥多摩一人で登れなくなったじゃないか((゚Д゚))ドキドキドキドキ

924: 底名無し沼さん 投稿日:2009/10/31(土) 20:00:42
>>34
まあ、キ印病院とかあるし、たまにおかしいのが脱走して騒ぎ起こることがあるよ。
夜中に厨から音がするんで、泥棒かと思って見てみたら、
脱走したピーが冷蔵庫漁ってたとか。

61: 底名無し沼さん 投稿日:2007/09/14(金) 02:32:18
先月の終わりに用事で実家に帰った時の話。
実家の裏にはまあまあ大きな山(大きいと言っても半日あれば山頂まで登れる)があって厨房の時とかよく遊びに行っていた。んで、久しぶりに実家に帰った事だし山に行ってみた。

山は昔と変わらず茸などがたくさん生えていた。「昔は山頂まで行って山の向こうの景色を眺めながら弁当を食ったなぁ」などと思いながら山道を登っていった。
昼過ぎになってようやく山頂について俺は唖然とした。
山の向こうには昔の景色はなかった。

団地や民家が立ち並ぶ住宅地になっていた。昔のような自然の景色はなかった。俺はしばらくその場に立ち尽くしていた。
不意に後ろから声がした。「もう昔のような景色は見れないねぇ」見知らぬ老婆が岩に腰掛けていた。俺が軽く会釈すると向こうも黙って会釈した。そして、俺は足早に山を降りた。

家に戻って母に聞いてみるといずれは裏にある山も開発され住宅地になるそうだ。
俺は物悲しい気持ちで実家を後にした。

全然恐くない話でスマソ ・・・

62: 底名無し沼さん 投稿日:2007/09/14(金) 06:40:36
悲しい話だ…
天狗様の呪いがあるよう祈っとくよ
元スレ:https://hobby7.5ch.net/test/read.cgi/occult/1093403309/

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