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13: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/10(水) 08:41:33.94 ID:ObELaCUm0.net
6月の梅雨の晴れ間だったと思う。
日曜の午後で、久しぶりの天気なのでブラッと高尾山に登った。
でも、思い立ったのが午後だったので、途中で日が暮れだした。
あわてて引き返したんだが、薄暗くなってくる杉林の登山道に人っ子一人いない。
日のあるころはあんなにいたのに、みんなさっさと帰っちまって、俺だけが山の中に取り残された感じ。

やっぱり不安で足取りは自然に速くなる。
いくつかの角を曲がったとき、突然、いた!
同じように山を下る若そうな男が一人。
一瞬、ホッとしたんだが、妙に違和感がある。
男の服装だった。
きちんとスーツを着込み、黒かばんを手に、ビジネス街から抜け出たようなお仕事スタイル。

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14: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/10(水) 08:42:27.25 ID:ObELaCUm0.net
再び、黒雲のように不安と疑問がわいてくる。
だが、都心に近い高尾山だ。
フラッとやってくるリーマンがいたって不思議はない。
現に自分だって、フラリとやって来たのではないか。
そう思って、俺は彼を追い越しにかかった。
リーマンの足取りはいたってフツー、急ぐ様子もない。
一方、俺は急いでいる、狭い登山道で距離はみるみる縮まった。

ぶしつけだが追い越すとき、俺はグルリと振り向いてみた。
俺だった!!!
俺、俺、俺、間違いなく俺だ!
背格好といい、着ているダークスーツの趣味といい、黒を基調のネクタイといい、まさに俺。
その「俺」は、俺が傍らにいないが如く、フツーにうつむき加減に下山していた。
その顔も鏡で見るように、俺だった。

15: 訂正@\(^o^)/ 2014/09/10(水) 09:14:59.15 ID:BzM6JqTl0.net
余りの不気味さと不思議さに急に何かが起きそうな不安感が湧いてきた。
俺は焦って道を間違え、小仏峠まで来ると辺りは藍色の闇が降りてきていた。
もう時刻は19時半近くだろう。

鉄塔の下にある営業していない茶屋の所に出ると、河原の玉石をコンクリで埋め込んで
歩きやすくしている登山道を発見し、そこから麓まで下りることにした。
恐らくここを下れば弁天島辺りだろう。
其処から中央線の相模湖の駅まで近い筈だ。
俺はそれでも何とも言えない不安が止まらず、汗だくで下山すると、交通量が結構ある
国道20号に無事出ることが出来、其処から相模湖までひたすら歩いた。

自宅に帰宅したのは22時だった。
俺は母が作ってくれていた晩飯のカレーを温めて食べると、母に先程の話しをしてみた。

すると急にどうしたことか、母が顔色を変えて「お前がそんな所に行くから」と
よく分からない事を呟くと、二階の仏間に行って仏壇の前で経を読み出した。

仏壇に飾ってある、今の俺の歳で急死した兄に何事かブツブツと言っている声が聴こえた。
「あの子は連れて行かないで頂戴ね、お兄ちゃん」とか言っている。
何だろう、急に全てを片付けないといけない気がしてきた。

31: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/11(木) 18:58:09.82 ID:cyOZzDGx0.net
こないだの夜に散歩した
山の脇の県道を歩いていると山肌の茂みの方からガサガサ音がする
車はぽつぽつ走るし、建物もすぐそこにある、街灯も見える範囲にあったけど
こちらの動きに反応してか、何か大きなもの?が暗い茂みの奥でガサガサ移動している
イノシシやサルのうわさも聞く場所なんでその辺だろうけど
実際経験すると怖いなw

35: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/12(金) 16:07:14.15 ID:n/QHoi1P0.net
>>31
うちも里山があるような田舎
犬の散歩で差と山の麓を歩くのだけどたまにそういうのある。
「明らかに何かが居る」って認識すると怖いよね、見えないし。
うちのほうは自然薯が生えるので猪かもなぁ
でも犬は知らん振りしてる。使えん奴だw

33: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/12(金) 09:08:51.61 ID:bRjxE5P10.net
友達と2人で、事業家仲間の別荘に遊びに行った。
山中湖を見下ろす、山の高台ということだった。
最初は俺が運転し、山中湖が近くなってからは、1度行って道を知っている友達が代わった。
湖を左に見ながら山のほうに切れ込む道をさがしたんだが、迷子になっていつまでたっても着かない。

夏のことで、日が傾いても山中湖は賑わっている。
おれは疲れて、そんな湖を見るともなく見ていた。
何度か通った同じT字路にまた差しかかったとき、運転中の友達が左の湖のほうを振り向き、じっと凝視するという、とんでもないわき見運転をやらかした。
折りしも対向車が来ている。
道は狭い。
「あぶねぇ、バカッ」おれはとっさにハンドルを脇からつかんだ。
おれたちの車は潅木をなぎ倒しながら左に拠れ、対向車はその右をまっしぐらに通過していった。
ものすごいクラクションで叱られたが、まあ、無事だったので安堵感しか残らなかった。

つづく

34: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/12(金) 09:35:26.43 ID:bRjxE5P10.net
つづき

「なにやってんだよ、あやうく他人様に迷惑かけるとこだったぜ!」おれはプリプリしながら
言ったが、友達の反応は鈍く、おれは運転を代わってやった。
すると、道はあんがいすぐに見つかった。
仲間の別荘で男3人飲んだり食ったりし、大して役に立たない情報も交換したりして楽しく過ごした。

翌朝、おれは運転を買って出た。
きのうのT字路に差し掛かると友達はまた、湖をじっと見ていた。
「見ちゃったんだよね。きのう。きょうはいない」
「うん~?」おれはしらばっくれて気のない返事をしたが、内心では「やっぱり」と思った。
実はおれも見ていたんだ。
にぎやかな人の群れの後ろのほうで、中年女と若い娘の2人連れ。
2人とも黒ずくめの服装で、ま、おれも黒ずくめだったから人のことは言えないが、モノトーンのような青い顔、紗でもかかっているような存在感の薄さ。

明るくさざめいている人々の後ろに影のように、ただ突っ立ってるだけの2人。
『いかなる執着のありしにや』という、遠野物語の一説か浮かぶような光景だった。
あとで別荘の友達に電話してきいてみたが、
「山中湖は出るって言うね。でも、2人連れかどうかは知らない」ということだった。

おしまい

44: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 09:14:01.00 ID:MGmxOAvG0.net
山梨で思い出したが、東京都から山梨に抜ける道で「和田峠」というのがある。
ネットなんかで昔「何か出る」とうわさになった峠だが、知人のおばさんが奇妙な体験をした。
おばさんのダンナは釣が趣味で、あちこちに出かける。
2人はとても仲がいいので、おばさんもたいていいっしょに行く。
和田峠も何度か通った。

だが、おばさんに言わせると、「和田峠は何か怖い。東京から山梨側に行くときはまだしも、
帰りがものすごく気味悪い。窓を開けてあるときなんか、いっつも閉めるのよ。何か入ってくる気がするの」

その日も山梨で釣りをし、深夜になってから和田峠を通った。
「ああ、もうすぐ峠だなぁ」と思いながらふと外を見ると、なにやら青っぽい光が木々の間でチラチラしてる。
「釣り人かしら」と思い、目をそらしたが、車で走っているのにいつまでたっても、その光が前方にいる。
「?????」ちょっと気味が悪くなり、ダンナに「おとうさん、懐中電灯の明かりかしら?ズッといっしょに来てる」というと、
「わかってる。ありゃ、人の明かりじゃないよ」と言われた。

そいえば、明かりがしだいに増えている。
前にも後ろにも、車を取り囲むように迫ってきている気がする。
「おとうさん、もっとスピード上げて」
おばさんはもう気味が悪くて、青い光を見ないように目を閉じていたそうだ。
峠を越えてる時間がものすごく長く感じて「早く、早く」と念じ続けた。
突然、車が下りに入ったのがわかった。

「峠を越えたんだ」と思い目を開けると、まちがいなく東京側に入って山道を下っている。
こわごわ周りを見回したが、あの光はもうなく、黒々した木々の間には何も見えなかった。
ほっとしたとき初めて、冷や汗をかいていたことに気づいたそうだ。
「よく言うプラズマとかには見えなかったよ。なんか生きてるような…?」
と、おばさんは言ってたが、正体はなんだったのかな。

45: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/13(土) 12:12:41.46 ID:q/c7KzhX0.net
和田峠は高尾から延びる陣馬街道を行き、陣馬山頂直下のピークの場所
下れば藤野に着き、藤野は一応神奈川県下である
そのまま20号続きで大月側に向かえば間もなく上野原で山梨県に入る

和田峠は陣馬山頂の茶屋を営業する人達が車を止める場所で、
オウムのテロ以降はこうした山間にもオウム真理教の侵入を
警戒する看板が目についた

特に高尾側からのアクセスが長いが途中まで人家もあり、
夜間は淋しいがそんな事言っていたら顔振峠下の高山不動でも
夜間の真っ暗闇の道は鬼気迫る物がある

因みに和田峠に鬼火が出るという話は聞かないが、山梨小菅から上野原に下る方は
首切り清水という出る澤があるそうだ

81: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 19:34:06.35 ID:ieQFMYBo0.net
>>45
情報サンクス
そ~か、神奈川なのか。
おばさんが自信持って「山梨、山梨」って言うんで、俺も今の今まで
山梨だと思っていたワ。

72: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 09:09:31.50 ID:ieQFMYBo0.net
5年位前かな。
前出の立川基地の自衛官の知人が
「富士山近くのうどんが美味い。用事で富士学校なんかに行ったりしたときは、いつもそこで昼食なんだ。一度食べてみたら?」と、うるさい。
じゃぁってんで、友達(山中湖の人とは違う)と出かけた。

富士吉田の店で混んでいたが、まぁ、はるばる来て食うほどには美味くない。
拍子抜けして、「じゃ、樹海の道でも通って帰ろう」となった。
行きは俺が運転したから、帰りは友達にまかせて俺は助手席に乗り込んだ。
樹海といっても真昼間だし、車ですっとばしているから、ふつーの林間の道と変わりがない。
ふと前方の梢と見ると、お決まりの髪の長い女性が赤いコートを着て突っ立っている。
「へ~、あんなとこに人がいる」と別に気にもしないで通り過ぎた。
100メートル近く離れていたかな。

だが、「待てよ?」やっと違和感が来た。「木の上だよな。あんなとこに人が立てるか?」
「あ~、見ちまったな」と思った。
霊を見たとき、その瞬間にゾワッとくることは案外、少ない。
あとからジンワリ「あ~、よく考えれば人間じゃない」という感覚が来る。
そのときもそうだった。「そう、樹海だもんな。出るだろ、やっぱ。こんな季節にコートだなんて。」
山中湖の時といい、俺はけっこう昼間に霊を見る。
そういう体質らしい。

87: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 21:03:17.22 ID:4y8eHRBU0.net
個人的にここは何か危ないなと思った場所がある。
狭山湖外周の湖岸道路の中にある。
オオタカの営巣もある地域なので、近年は車やバイクはごく一部区間しか走れず、
近隣のトレイルランナーが走り込みをする場所として知られる。

しかし20年程前まではバイク人口も今程下火ではなく、オフ車が泥濘んだ泥を
リアで撒き散らしながら走っていた。
緑のアップダウンの多い未舗装路は、都内では珍しく胸踊る走行が出来る
場所だったのであるが、自分が行くと何時も何かに見られている場所があった。
バイクで走行しててもハッとなるのである。

知らずに忘れた頃走りに行くと、其処に来ると何とも言えない嫌な視線を感じ、
「あっ!前もここだった」と思い出すうちに、そこを通るのが嫌になってしまった。
何故か其処はいつもカラスが道の上を飛び交っていて、尚の事嫌な雰囲気だった。
人でも埋まっているのではないかと何時も考えながら通行していた。

 
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ここを抜けて水道局の管理地脇に出、六道山公園まで出るとほっとするのである。
高校の頃は同じ場所をマラソン大会で全高生徒大勢で走った場所でもあるのに、
個人でバイクで走り抜けるだけで淋しくて不快な感じがするというのは、
絶対に其処に何かあるのだろう。

88: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 22:04:50.73 ID:5VfhypxV0.net
都県境の場所、公園案内の看板があるところだよね?

週2、3回で5年以上朝晩歩いたり走ったりチャリで通ったりしたけれど何も感じないな

あの近くの小山の上に枯れたカヤの巨木があって
何だかとても神妙な気分になる
神社に居るような感じ

89: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 22:23:48.31 ID:4y8eHRBU0.net
看板があっただろうか?
うろ覚えなので今度は写真でも撮りに行ってみよう

90: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 22:25:25.23 ID:bqo7YBu70.net
狭山湖は確かに陰気だねえ
どうも好きになれない場所

91: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/16(火) 22:44:09.69 ID:4y8eHRBU0.net
周辺の住宅地も余所者が来るとアパッチな睨みが向けられるからね
湖岸道路の宅地へ向かう小道には必ず墓地があるし

92: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/17(水) 08:36:56.95 ID:/YIryWeQ0.net
そう言えば、前出の秩父のカノが、多摩湖狭山湖のそばに住んでいたことがある。
西武園の西に「菊水亭」って食事どころがある。
湖を見下ろす頂点で、俺もそこで飯を食ったが、なかなかの景勝だった。
その前の道を通り過ぎるとモーテルやフィリピンパブ(これは今はない)があって、所沢方面の「椿峰(つばきみね)」方向に下りになる。

カノはいまでもある、坂を下りきった白いタイル張りのマンションにしばらくいて、よく泊まりに行った。
夏の暑いころだったと思う。
俺は夜中にのどが渇いて、坂の中腹にある墓地に向かう枝道の入り口にある自販機まで行った。

おれは自販機のかどに片手をかけて道路には背を向けて、その場で炭酸かなんかを飲んでいたんだが、すぐ後ろを通る気配と、革靴らしい足音がした。
すぐ後ろは道路だから人が通って当たり前だし、気配はあきらかに男だったから、西武園駅に電車が着いてリーマンか誰かが歩いてきたのだろうと思った。
事実、道の反対側(俺の後ろ側)にある街路灯と自販機の明かりとが相殺し合って、薄くなった影が足音とともに通り過ぎたのもわかった。

つづく

93: 本当にあった怖い名無し@\(^o^)/ 2014/09/17(水) 08:38:16.18 ID:/YIryWeQ0.net
つづき

間違いなく人間だった。
そこまでは…。
俺はなにげなく振り向いた。
リーマンの背中が見えるはずだった。
だが、誰もいなかった。
俺は反射的に上り坂を見た。
もちろん、いるはずがない、ヤツは下ってきたのだから。
そのとき、おれは水でも浴びたようにゾッとした。

人間は想定した事実と異なる場面に直面すると、動揺して恐怖を感じるらしい。
たとえば地震でも、人間は大地は動(ゆる)がないとどこかで信じているのだ。
だから、震度3や4程度でもあわてて怪我をする人が出るのだ。
誰もが確信している、人間は消えない。
だが、それは人間だからだ。
霊は違う。


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