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185: 本当にあった怖い名無し 2014/03/31(月) 03:22:43.44 ID:7JF9NhW+0.net
北陸方面の岩峰に8年前の夏に登ったときの話。
本格登山じゃなくロープウエーを使った軟弱登山。
本当は麓から登りたかったんだが、休みの関係でどうしようもなかった。
5時間ほど稜線を歩いて山小屋で一泊して帰る予定だった。
有名な山だと人出でにぎわってる時期だけど、ここは予想通りそんなに人がいなくて、
10時のロープウエイも数人しか乗ってなかった。

山頂駅から少し歩いて稜線に出るとあとはずっと岩場で、前に登山者の姿がちらほら見えた。
天気は晴れの予報で、このときは実際日差しがまぶしいくらいだった。
前の二人連れが大岩の上に立ったときに逆光で黒く見えたんだが、何か違和感を覚えた。
普通に足があるんだが、上半身に手がたくさんついているように思ったんだ。
変な例えだが上半身に蛸をかぶったような感じ。
目をこらしてもう一度見るとそのときは普通だったんで、ウエアの関係でそう見えたんだろうと思った。

それでも気になったんで足を早めて進んでいった。
ここは稜線の縦走で高低差はほとんどないからスタミナはあまり使わない。
5分ほどで前の2人連れがはっきり見えてきて、まだ60歳手前くらいの男女でおそらく夫婦だろうと思った。

おそろいのウインドブレーカーにザック姿で、さっきのはなんかの見間違いだろうと考えた。
それにしても、この歳で先のクサリ場を登れるんだろうかと少し心配になったが、
手助けし合いながら登って行くんだろう。
追いついてから、脇にそれ「こんにちは、お先します」と声をかけて追い越した。
奥さんらしい方が「ああ、どうぞ」と言ったが、ご主人は黙ってたな。

そのとき雨が落ちてきた。しばらく日は出てたんだが、急にかげって暗くなった。
滑りやすくなるんで気をつけようと思いながら進んで、クサリ場に入った。
全体としては中学生なら登れる程度なんだが、何ヶ所か垂直に近いところがあって、
ナイフリッジだから横に落ちるとそのまま滑落してしまう。
慎重に、慎重に登って連峰の一つのピークに着いた。
本当ならここで昼飯にする予定だったが、雨が降ってて食べる気にならない。



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186: 本当にあった怖い名無し 2014/03/31(月) 03:23:24.17 ID:7JF9NhW+0.net
写真も上手くは撮れないだろうし先を急ごうとした。あたりを見回すとさっきの夫婦が50m以上下にいて、ちょうどクサリ場に取りついているところだったが、ご主人のほうが10mくらい遅れてた。
ああ、待って手助けしてやればいいのに、と思って見ていたら、
奥さんのほうが中途の岩の上に立ったとき、嘘だと思われそうだが奥さんの両手がぐーんと伸びたんだ。

見間違いなのかもしれないけど、10m近く伸びて、岩の上に体を起こしたご主人を突き飛ばした。
「あっ」と思った。ご主人はゆっくりと横に滑って転がり、稜線の下まで落ちて見えなくなった。
あわてて戻った。岩の上に座り込んでいる奥さんに「ご主人落ちましたよね」と叫んだが、返事がない。
そこまで降りて唖然とした。足を抱えて体育座りをしている奥さんの顔が登山帽の下でニヤニヤ笑ってたんだ。

それで俺に「見てられましたよねえ。主人はあんなに離れたところから一人で落ちたんですよね」
そう言ってご主人が落ちたあたりの岩を指さした。
俺は絶句しながらも、そこまで降りて右の谷を見たが笹の斜面にご主人の姿はなかった。
なんとか笹の茎をつかみながらギリギリまで降りたが岩壁の下は見えなかった。
あれから落ちたんなら間違いなく助からないと思った。

187: 本当にあった怖い名無し 2014/03/31(月) 03:25:05.25 ID:7JF9NhW+0.net
それで奥さんのところまで戻り、腕を取って「まず山小屋まで行きましょう」と言ったが立ち上がろうとしない。
相変わらずにたにた笑いながら「主人とは結婚25周年なんですよ、ええ、ええ」と言った。
「雨がもっとひどくなるかもしれません。ご主人は助けられそうもないです。山小屋までいったん行きましょう」

そう言っても動こうとしない。ここは携帯も圏外だし、どうしようかと迷っていたら、後ろから若い3人組の姿が見えてきたので、事情を話し奥さんをまかせて俺一人で山小屋まで急いだ。
さっきの滑落を見ているため、あまり足が進まなかった。
それでもなんとかたどり着いて、管理人に滑落のことを話し、管理人はすぐに山岳救助隊に連絡した。

すっかり暗くなってから3人組が奥さんを連れて小屋についた。
救助隊は出ているようだったが、距離がありすぎてこの山小屋はベースにしないとのことだった。
山小屋は混んでおらず奥さんとは別部屋で、訪ねていって話をすることもできたが、さっきの出来事を思い返すと怖くなってそうしなかった。
3人組がいろいろ世話を焼いていたようだ。

翌朝、警察が来て事情を聞かれたが、腕が伸びて突き飛ばしたように見えたことは言わなかった。
奥さんとはかなり離れた岩から落ちたとしか。
ご主人が亡くなったというのは2日後、東京に帰ってきてからわかった。

189: 本当にあった怖い名無し 2014/04/01(火) 08:28:50.70 ID:76vyYvtn0.net
>>185-187
怖ーー

209: 本当にあった怖い名無し 2014/04/02(水) 19:40:10.68 ID:SJRvuK4p0.net
山奥の村で数少ない店屋で店番やってるんだが、たまに警察が事情を聴きに来る
よそから来た人間が行方不明になると、必ず写真片手にくる
山菜取りやキノコ採りの季節は憂鬱になる

何より怖いのは、未だに発見されていない人がいることだよ
人んちの山に勝手に入って、あげく行方不明になるなよ(涙

210: 本当にあった怖い名無し 2014/04/02(水) 20:22:58.73 ID:syfmwlH3O.net
家の近所の山でもたまにあるな、2~3年してから別の山菜捕りの人が発見する。
消防団で山狩りした時はその場所で見付からなかったのに不思議だ。

211: 本当にあった怖い名無し 2014/04/02(水) 20:48:09.61 ID:N3zCeGyz0.net
>>209
>>210
貴、貴様等・・・こえーよ!

212: 本当にあった怖い名無し 2014/04/02(水) 20:54:27.65 ID:utFhMyyM0.net
流れ豚切ってスミマセン。
母の実家の家が本当に山奥の集落でさ(某海軍大将の県)、サンショウウオとかいるレベル。
そんなところだからか、小学生の頃に赤いヘビを見たことが一度だけある。
記憶違いかもしれないけど、一緒にいた妹も証言してる。

当時は「ツチノコ見た!」って大騒ぎして、赤いヘビがその地域にいるかどうか検索してみたりしたんだけど、やっぱりいない(アカマタとかいう沖縄の赤いヘビは出たけども)
あれって何だったんだろうな。

あと、当時ワンパク坊主だった俺が捕まえてきたアオダイショウが、その実家の縁側に住み着いたなんてこともあったそうだ。ヘビは守り神と聞いたこともあって、なんだかほっこりした。地震と豪雨でどこか行ってしまったみたいだけども・・・。
そんな昔話、どちらも10年ほど前の話でした。怖くなくてゴメンナサイ。

213: 本当にあった怖い名無し 2014/04/02(水) 21:30:27.80 ID:Bsu01obvi.net
真っ赤というのには程遠いが、ヒバカリなどは赤茶だ

京都舞鶴の人で、もう60になるだろう人から虹色の蛇を子供の頃に見たことがあると言われた
木の下に居たそうで、全身虹色で、弄ると怒って飛びかかってくるので
子供仲間と1メートルほど離れて見ていたという
土中に暮らしていたのでバクテリアが鱗に付着したのだろうというのは、聞き手の此方の想像だが、アメリカのアーカンソーなどに伝わるホラ話のフープスネークも極彩色だというから、
メタモルファシスな真っ赤な蛇も居て不思議はない

214: 本当にあった怖い名無し 2014/04/02(水) 21:38:42.58 ID:utFhMyyM0.net
>>213
ヒバカリじゃありませんね、本当に真っ赤でしたし、菱型の模様もあったような気もします

虹色のヘビとは縁起がいい・・・一度お目にかかりたいですw

215: 本当にあった怖い名無し 2014/04/02(水) 22:17:02.43 ID:syfmwlH3O.net
>>214
◇模様だと赤まむしかも?
ホントに赤いらしい
私は実際見た事ないが見た人は赤いと言いはる
気が強いらしく攻撃的だってさ

217: 本当にあった怖い名無し 2014/04/02(水) 22:34:51.09 ID:Bsu01obvi.net
>>215
赤まむしだとか知らないなら発言しない方がいいよ

>>214
ヤマガガシの亜種だと思うよ
真っ赤に色付いた個体もいる(黒い判紋はしっかりあるけど)

218: 本当にあった怖い名無し 2014/04/03(木) 01:00:22.47 ID:uAWbOzfh0.net
長野か?

ヤマカガシなら赤いのいるぞ

225: 212 2014/04/03(木) 13:55:13.44 ID:wYTESG8g0.net
>>215
>>217
赤まむしによく似ていると思います。目撃したのが腹~尾部だけとはいえ、別の意味で怖いですね・・・(;゚д゚)フツウニサワロウトシテタヨジブン・・・

>>218
長野に近いです。特定怖いので言えませんが、米と海軍甲事件で有名な海軍大将が生まれ育った県です。

これだけではなんなので、件の実家に住む私の祖母の話を。
私の母の実家では、布を作る工場を個人経営でやっていまして、その工場が実家と70mほど離れたところにあり、家族で帰省した時なんかは毎夜毎夜祖父母とよく同伴させてもらったものです。

ある日、その日も夜番をしようと祖母が出かけようとしたらしいのですが、どうも嫌な予感がする。しかしながらそこは我が祖母、気持ちをぐっとこらえて工場へ向かいました。
その道中、真夜中なのに真っ黒い人影があり、ポツンと立っている。不審に感じ、祖母がじっと見てると、祖母が持っていた熊よけの鈴がチリンと鳴り、その人影は山の中へ逃げていったそうです。

どうやら熊だったようで、祖母はそのまま実家の方へ引き返したとか。

216: 本当にあった怖い名無し 2014/04/02(水) 22:26:55.05 ID:CjmebM/H0.net
ヘビの色からは離れるけど、「ヒバカリ」の語源は
『噛まれたら、その日ばかり(で死ぬ)』
だと、何かで読んだことがある。

229: 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 2014/04/04(金) 19:28:49.51 ID:c0XRQdG+0.net
知り合いの話。

仕事で、山中の寂しい道路を車で走っていた時のことだ。
道の片側が深い谷間だったが、その対岸にある森の中から、大きな物が突き出していた。

朱色に塗られた大鳥居だった。

周囲の木々より更に高く、青空に向かってそそり立っていた。
まるで造られたばかりのように、どこも汚れてはおらず、不自然な程綺麗に見える。
「あんな場所に、あんな大きな神社なんてあったっけ?」
そう疑問に思いながらも、時間が押していたのでそのまま走り抜けた。

帰りも同じ道を通ってみた。
あれだけの大きな鳥居が、もう何処にも見えなかったという。
それから何度もその山道を走っているが、あの鳥居は二度と目にできていないそうだ。

230: 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 2014/04/04(金) 19:30:07.43 ID:c0XRQdG+0.net
知り合いの話。

仲間に誘われて、山奥の心霊スポットへ肝試しに出向いたのだという。
そこは深い谷に掛かっている鉄橋で、深夜になると、下にある川の方から
叫び声が聞こえてくるのだと言われていた。
真っ暗な鉄橋の中程で車を停め、皆で橋に降りる。

「何も聞こえないな~」などと軽口を叩きながら煙草を吹かしていると、
やがて下の方から、人のものと思われる絶叫が聞こえてきた。
「本当に聞こえたよっ!?」
不気味ではあったが、人数が多いこともあり、割と落ち着いていたそうだ。

「いや、これオカルトじゃなくて、誰か実際に事故してるんじゃないか?」
誰かがそう心配し始めた頃、突然として絶叫がどんどん大きくなり始めた。

まるで叫び声の主が、川から鉄橋に向かって、かなりの勢いで空中を
上昇しているかのような聞こえ方だった。

皆で顔を見合わせると、慌てて車に乗り込み、即座に逃げ出したという。
「エンジン駆けっ放しでよかったよ。
 後で詳しく調べたら、あの声、誰が聞いてても、下から迫ってくるんだと。
 いや声の主と対面したヤツはいないよ、みんなその前に逃げ出してるから」

最後に彼は「軽い気持ちで心霊スポットなんて行くモンじゃない」と言って、
この話を締めくくった。

231: 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM 2014/04/04(金) 19:31:06.15 ID:c0XRQdG+0.net
知り合いの話。

とある山奥に、不知火淵と呼ばれる水場がある。
彼の親戚で杣人をしていた者がいて、ある夜この辺に泊まったのだという。
真夜中、立て続けに水音が聞こえてきて目が覚めた。
淵を見やると、沢山の白い手が水の中から伸び上がってきている。

手の主は彼を見つけたという訳ではないらしく、手近の木などを触りまくっている。
音を立てないよう注意し、そこから立ち去ったそうだ。

「あそこにゃ得体の知れないのが仰山居るぞ」
杣人が里に帰り着いてボヤいていると、一番の年寄りが教えてくれた。

「お前が見たのは不知火といってな、淵の名前の由来になった化け物だ。
 大勢いるように見えはするが、実はあれで一体だけなんだと。
 淵の底に白くて丸い、でっかい卵みたいな身体が沈んでいて、そこから何本も
 白い手が伸び出しているってよ。
 どうやらアレは母親らしくてな。
 目がないモンだから手探りで、はぐれた子供を探してるって話だ」

「……という話を聞かされたんだけど、そんな化け物、聞いたこと無いよなぁ。
 各地の伝承を探せば、まだ知られていない妖怪って結構居るのかもしれん」
彼は水木しげるの本を片手に、真面目な顔でそう言っていた。

240: 本当にあった怖い名無し 2014/04/04(金) 23:42:20.39 ID:URFlxnj/0.net
>>231
その白い手に、触られたらどうなっちゃうんだろうね?
淵の中(『不知火』のテリトリー)に引き込まれちゃうんだろか?

で、もしも引き込まれるとして、そのとき恐怖やパニックじゃなくて、
母親の胸に抱かれるような、迷子が保護者に会ったときのような、
そんな穏やかな安らいだ気持ちになるとしたら…
ふとそっちの方が何倍も恐ろしいような気がした。
(自分で思ってなんだけど、高橋葉介あたりのタッチで読んでみたい気がw)

324: 本当にあった怖い名無し 2014/04/11(金) 22:41:59.45 ID:4+9x8ewC0.net
流れ豚切って投下
親父と一緒に自分ちの山に根曲がり竹のタケノコ採りに行ったら
よりによってその竹林で白骨死体発見

前の年に行方不明になっていた密猟者らしいと後で警察から聞いた
因みに、背負い籠いっぱいに取ったタケノコは全部捨ててきた
流石に喰う気になれなかった

親父経由でチラッと聞いた話だと、骨に熊に喰われた痕跡があったらしい

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引用元:http://maguro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1394721222/

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