山のシルエット

196: 名無しさん 2005/06/21(火) 13:45:26 ID:ZBjpHUOR0
先輩諸氏にはとても及びませんが、今日はもう一話お届けします。

今は昔。
頃は春。甲山へピクニックに行った時の事。

西宮に甲山という、ファミリーハイクにはもってこいの小さなかわいい山がある。
付近には六甲山系を水源とする川と、飯盒炊爨の出来る河原があった。
俺が青色(小坊)1年、弟が幼稚園へ上がる前の事だ。

俺たち兄弟は母親に連れられて、そこへ来ていた。
メニューはご飯と鋤焼。だが、ご飯が出来なければ次が始まらない。
俺たちは母に火の番を任せ、河原で遊んでいた。

ふと、川の方に目をやった弟が声を上げた。
「あ、人形。ほら」
弟の指さした先の浅瀬に、ワラ人形が足をこちらに向けて流れ着いていた。

現物を見るのは初めてだったが、本などで見るものとまったく同じで、きっちりと
束ねられており、大きさは15センチくらいだったと思う。しかし、釘などが
刺さっていたような形跡はどこにもない。

197: 名無しさん 2005/06/21(火) 13:45:59 ID:ZBjpHUOR0
(なんでこんなものが?)
訝しむ俺に構わず、弟はそれを拾おうとして一歩踏出した。すると、
「だめよ」

いつの間に来たのか、母が俺たちの真後ろにいた。
「そんな物、拾っちゃダメ」

静かだがドキッとするほど鋭い母の言葉の響きに、弟が思わず後ろをふり返った。
その時、弟の後ろでワラ人形が体を起した。

そして、眼無き顔で母と俺をさも悔しそうに睨め付けると、自ら仰向けになり、
川の深みへ入ってそのまま流れて行ってしまった。

あれはいったい何だったんだろう。
母に後で聞いてみた。家の母方の人間はわりと霊感が強い人間が多く、中でも母は
ずば抜けてそれが強い。その母をしてよく分らないと言う。ただ、川の方から弟に
向って厭な視線が向けられているような気がしたので、そっちを向くと、真っ黒な
小人が蛙のようにうずくまっているのが見え、慌てて駆け寄ったのだと言う。

瞬間、弟が捕られると思ってゾッとしたそうだが、その時、小人が俺の方をずいぶん
忌々しげに睨んでいたので、少しほっとした、と母は言った。

俺には全然そんな物は見えていなかった。
ヤツは一体どこへ流れて行ったのか。それともあそこで繰返しああしているのだろうか。

199: 名無しさん 2005/06/21(火) 14:15:28 ID:zvJpW2y4O
ぉをお!!
母上グッヂョブ!!

200: 名無しさん 2005/06/21(火) 14:29:52 ID:U6uS1FrZ0
4年前、友人と、神奈川県にあるとある山に登りに行ったことがあった。
もちろん心霊目的である。自分を含めて3人、男ばかりで山に登った。

友人を、仮に鈴木と佐藤としておこう。鈴木はチャックのYシャツ姿でリュックを背負い、首から一眼レフのカメラをかけた、真面目系の眼鏡君である。

佐藤は茶髪で黒いTシャツを着ており、ほぼ手ぶら。チャラ男とまではいかないが、鈴木とは対照的な感じの男である。

鈴木が、地図を見たり写真を撮ったりしながらゆっくりと歩くのに対し、佐藤は行き先も何も分からない癖に、どんどん先に進もうとする。

しかも「後ろから誰かついてくるぞ」「おいっ!なんだあれ!?」などと悪ふざけをして、俺たちをビビらせて来る。

ただ、佐藤は根っから悪い奴ではないし、そうこう言って盛り上げてくれる楽しい男なので、俺も鈴木もまんざらではなかった。

目的地である心霊スポットは、山の頂上を目指す登山道を途中まで歩き、途中から、今はもう使われていない廃道を行き止まりまで進むと、突き当たりにあるという水道橋の跡である。

登ってみると思ったより結構薄暗い山で、山というより鬱蒼とした森という感じであった。

傾斜もところどころ急なので、かなり不安に思って引き返そうともしたが、地図でみれば大した距離ではなさそうだし、時間もまだ昼だったのでまぁ大丈夫だろ、頑張って見るだけ見てみよう、ということになった。

201: 名無しさん 2005/06/21(火) 14:30:57 ID:U6uS1FrZ0
だいぶ歩いた感じがしたのだが、廃道に入るための目印となる分岐点が見つからない。

登山道を行ったり来たり、登ったり降りたりしながら、それらしきものを探すのだが、今はもう使われていない道であるというだけあって、どれが道なのか確証を持てない感じでいた。

俺と鈴木が地図を覗き込んでいると、佐藤が「ちょっとあそこにいる人に聞いてくる」といった。

登山客なんかに聞いて分かるのかな、と思ったが、やがて「どうもありがとうございます」という声がして、佐藤が「こっちだってさ。行こうぜ!」と、足早に俺たちを先導した。

「おいおい、そんなに急ぐなよ」と鈴木が後を追ったので、俺もそれに続くことにした。

佐藤は、廃道を進むというより、山の斜面を滑り落ちるかのようにしてどんどん進んでいく。

「おいおい…これは人が歩くようなものじゃないぞ」と言うと、
「でもここが一番近道らしいぞ」「もともとそういう場所に行くんだしさあ」

などと言って返し、なおも休まず進み続ける。

「結構迷っちゃったし、佐藤の奴、シビレを切らしたかな」と、少し申し訳なくも思ったので、俺と鈴木は我慢して佐藤にならって山の斜面を滑り落ちるように進んでいった。

「おお!すげ~ぞここ!」佐藤の足が止まったかと思うと、山から突き出したかのような、広くて明るい場所に出た。

断崖絶壁とまでは行かないが、かなり高さを感じさせるように、山の下が一望できる場所である。佐藤は嬉しそうにはしゃいで、また悪ふざけで鈴木を揺さぶって下に落とすマネなどをした。

202: 名無しさん 2005/06/21(火) 14:31:30 ID:U6uS1FrZ0
「ねえねえ、ここ見てよ」俺は、ふと、その場所から見下ろしたところに、水道橋の跡らしきものを見つけた。

「ああ、あそこが水道橋なんだ」と鈴木がいい、佐藤にも見せてやろうと思って、俺と鈴木が同時に佐藤の方を向いた。

すると、佐藤の顔からみるみる血の気が引いていき、顔が真っ青になっていくのが分かった。佐藤は鳥肌を立て、目を見開きながら放心状態になって、棒立ちのまま水道橋の方向に一直線にスタスタと歩き始めた。

俺はまた、佐藤が悪ふざけし始めたと思った。「おいおい!危ない!」鈴木が静止するが、どうも様子がおかしい。

日頃ならこの辺で悪ふざけをやめそうなものを、佐藤は真顔で真っ青な顔のまま、吸い込まれて行くかのように水道橋の方に向かっていく。

「やめろやめろ!マジで危ないって!」「おい!佐藤!やめろ!」俺と鈴木が必死になって佐藤にしがみついて止めようとすると、佐藤はそのまま顔面からモロ地面に手を着かずに倒れこみ、泡を吹いてしまった。

その後、俺と鈴木は、取るものもとりあえず携帯電話で連絡をし、近くの林道まで救急車に来てもらった。

病院でしばらく手当てを受けて休んだ後、佐藤は両親に車で迎えにきてもらって、家まで帰っていった。

その後回復した佐藤から話を聞くと、俺たちが廃道に入るための目印を探していたとき、山の斜面から工事作業員風の男たちが列をなして這い上がってきたため、ヤバイ!と思って、俺たちにそのことを知らせようとしたところまでしか覚えていないという。

もちろん、そんな男たちの姿など、俺と鈴木には見えなかったのだが…。

203: 名無しさん 2005/06/21(火) 18:01:15 ID:Yz5oenZ4O
乙っす
ワーカーが列作ってぞろぞろと…。コエ~

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引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1118674955/