焚き火

88: 名無しさん 04/03/27 22:17
緑の霧

友人の話。

春山に一人で分け入っていた時のこと。
早朝まだ暗いうちにテントをたたみ、意気揚々と歩き出したという。
下りの斜面で濃霧がかかり、乳白色の帳に包まれた。

足元を確認しながら歩いていた彼は、ふとあたりの様子に違和感を覚えた。
加えて何か甘い匂いがした。どこかで嗅いだような匂い。
顔を上げてみると、いつの間にか視界が緑色に染まっている。
彼の周囲には、淡い緑色の霧が渦巻いていた。

ギョッとしたという。緑の霧など聞いたこともない。
慌てて足を速めると、五分ほどで霧を抜けた。
振り向くと、緑色のガスが斜面に沿ってゆっくりと上っていくところだった。

昼時、食料を出して彼は思わず顔をしかめた。
ザックの中の食料がすべて、青緑色のカビで侵されていたのだ。
朝には何ともなかったはずの食料が、とても食べられるような状態ではなかった。

甘ったるい腐敗臭が、ザックの中から立ち上っていた。
その時初めて、霧の中で嗅いだ匂いに思い至ったという。

今のところ彼の身体は、どこも具合が悪くなっていないそうだ。

97: 名無しさん 04/03/27 23:33
>>88
乙です。

濃霧に包まれる恐怖ってのありますね。

新田次郎の「岩壁の九十九時間」とか思い出しました。
上から降ってくる濃霧を見て、あれに包まれたらやられる(=死ぬ)と、なんの理由もなく突然思ってしまうという話。

山で何が怖いと言って、これというきっかけもなく突然「死」を意識する瞬間が訪れることですかね。

89: 名無しさん 04/03/27 22:18
小さなお堂

友人の話。

仲間二人で山歩きをしている時に、いきなりの豪雨に見まわれた。
日が落ちても野営に適した場所が見つけられず、へとへとになっていた。

やがて道の脇に小さなお堂を見つけ、軒の下にもぐり込んだという。
雨合羽を脱ぐと、軒下でそのまま眠ってしまったそうだ。

翌朝、目を覚ますと雨は既に上がっていた。
一つ伸びをしてあたりを見回すと、昨夜は気がつかなかったものに気がついた。
お堂の扉一面に、白地に赤で書かれた古いお札がびっしりと貼られていた。

扉に近づくと、中から何か音が聞こえた。
コツコツという音がこちらに近づいてくる。
扉がぐっと開きかけた。
お札を破ることができないのか、扉は開かず、お堂の中もまた静かになった。

彼は眠り込んでいる仲間をたたき起こして、そこを発ったそうだ。

90: 名無しさん 04/03/27 22:19
穴場ポイント

友人の話。

渓流釣りの仲間に、穴場のポイントを教えてもらったのだという。
そこはそれほど深くない山中の沢で、実に釣り心を刺激する場所だったそうだ。
近くに車を止められる広場もあり、足の便も申し分なかった。

形の良い鮎を何匹か釣り上げた後、ふと誰かの視線を感じた。
土手の上を見上げると、そこに灰色の人影が三人、じっと佇んでいた。
逆行でもないのに、表情などは伺えない。
理由は分からなかったが、非常に嫌な感じがしたそうだ。

その時友人が怒ったように口にした。
「まじまじと見る奴がいるか。無視しろったら!」
慌てて目を逸らすと、土手の向こうに煙を上げる高い煙突が見えた。
急に理解が訪れた。
そのポイントは火葬場のすぐ下にあったのだ。

目を戻すと人影はすでに消えていた。
「穴場になるわけだ」そう呟いたのだという。
彼は以来そこには行っていないが、友人は相変わらず足を運んでいるそうだ。

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引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1080228330/