登山道

79: 名無しさん 2005/12/23(金) 16:51:01 ID:VVAsxIBh0
首吊り入道

知り合いの話。

山深い峠道を歩いていると、前方の道脇に何かぶら下がっている物が見えた。
何を吊るしているんだろうと近よるうち、正体がわかって逃げ出したくなる。

男の首吊り死体だった。
嫌になったが、通報しない訳にもいくまいと思い、場所や遺体の状態を見て
おこうと梢の上方を見上げた。

すると彼の視線に合わせたかのように、ずるっと死体の首が伸びた。
ギョッとする。目を擦ってもう一度確認してみると、身体の下がっている位置は
変わらず、頭の位置だけが上に伸び上がった状態になっていた。
慌てて視線を下げると、首はすっと縮んで、初めに見た大きさに戻る。
目がおかしくなったかと困惑し、思い切り上の方に向かい頭を上げてみた。

今度は途中で止まることなく、首は勢いよくぐんぐんと伸びた。
空の遥か高みに突き刺さり、小さくなって見えなくなる。

おい、どこから吊ってるんだ!?

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80: 名無しさん 2005/12/23(金) 16:52:05 ID:VVAsxIBh0
疑問で頭を一杯にしながら曇天を見上げていると、プチッと何か切れる
ような音が聞こえた。

次の瞬間、彼の目の前に凄い勢いで天から降ってきた物がある。
黒ずんで少し歪んだ、舌を吐き出した男の死顔。
舌だけがやけに鮮やかなピンク色をしていたという。
彼の顔の前で二、三度上下すると、ニヤリと薄く笑った。

そこで彼は気を失ったらしい。
意識を取り戻した時、首吊り死体はどこにも見えなくなっていた。
逃げるように山を下ると、麓の町の交番へ駆け込んだ。
事情を説明すると、交番にいた老巡査は少し笑いながら教えてくれた。

「そりゃ本物の死体じゃないな。
 この辺りに昔から出てる、首吊り入道って奴だ。
 駄目だよ、上向いちゃ。ずっと下見ていなきゃ。
 しばらくしたら消えるからさ」

アレも妖怪の一種なのかね。彼はそう言ってこの話をしてくれた。

85: 名無しさん 2005/12/23(金) 18:56:45 ID:lqXFwZfa0
>>80
それって「見上げ入道」の変化形かな?
大男を見上げるとどんどん大きくなっていくという…
「見上げ入道、みこした!」と叫ぶと消えるそうだけどね。

86: 名無しさん 2005/12/23(金) 19:22:02 ID:rzTb+I0J0
>そこで彼は気を失ったらしい

この場合は心霊体験で無い場合がほとんどなんだって。
夜中目が覚めたら金縛りで~気づいたら朝、っていうのも。

91: 名無しさん 2005/12/24(土) 08:43:00 ID:YXDIYe790
>>86
それ、違うと思うよ。

ちょっと山とは関係ないんだけど、俺、都心の墓地の隣にある
全寮制の男子付属高校に通ってたんだけど、ある時友達が数学の
教科書忘れたって学校に取りに帰ったのね。

ところがいつまで待っても帰ってこない。
寮のみんなで心配して探し回ったんだけどどこにもいない。

ようやく、3時間後に墓地の中のある墓石の前にもたれ掛かりながら
倒れている(気を失ってる)のを見つけて、連れ帰ったんだよ。

手首には変なあざがあるし、だれかに暴行されたのか?
喧嘩にでも巻き込まれたのか?と色んな憶測を呼んだんだが…

92: 名無しさん 2005/12/24(土) 08:43:37 ID:YXDIYe790
そいつが目が覚めて語ったことには、夕暮れ時の教室で数学の教科書を
かばんにつめて、さあ、帰ろうと思ったら、教科書がかばんの中からなくなってる。

??と思ってもう一度机を見ると机の中に教科書がある。
それをまたかばんの中につめると…消えた。そして机の中へ。

そんなループを2,3回繰り返して、これやべえ?!と教科書は放っておいて
寮に帰ろうとしたら、教室の後ろの入り口に残バラ髪で白い着物を着た女が
にたにた笑ってたんだって。

体がすくんで叫び声もあげられず、でもここにいたらやばい!ってじりじり
前の入り口に進んでいったら女が突然目の前に瞬間移動した!
で、何がどうなったのかそのあとはわからず、気がついたらお前らが…って。

そいつは夏休みが始まる前に学校辞めちゃったんだけど、それまでの1ヶ月
手首のあざは残ったままだった。

なので気を失う=心霊体験じゃないは関係ない。
スレ違いスマソ

99: 名無しさん 2005/12/24(土) 18:58:45 ID:p+pxP2m70
>>86
いい年齢をした大人が気を失うほどの出来事っていうのは、個人的には
それだけで心霊体験つーかオカルトだよなぁ、と思うようになりました。

人間が脳を介して外界を認識して繋がっているのならば、脳内で体験や
再現された記憶っていうのは、その人にとっては事実起こったこと以外の
何物でもないんですよねぇ。

妖怪という「妖しい」「怪しい」代物は、そう言った脳内の闇に住み着くもの
なのかもしれません。

・・・だとしたら、いつまで経ってもこの世から消えそうにないな・・・
ま、完全に消え去っても寂しいものでしょうし、上手いこと付き合っていくしか
ないのでしょうねぃ。

96: 名無しさん 2005/12/24(土) 18:41:25 ID:p+pxP2m70
鮫の歯

友人の話。

山奥のダムへ、学生仲間数人でバス釣りに行った時のこと。
車三台で分乗して行ったのだという。

夕暮れまで各自釣りを楽しみ、車まで戻ってくると、すべての車両の前輪が
パンクしていた。何か黒くて尖った物がゴムに深く喰い込んでいる。
誰の悪戯だ!? そう怒りながらタイヤをスペアに替えて帰ったという。

後日その時の仲間が集まった折、一人が奇妙な表情をして告げた。
どうやら、タイヤに喰い込んでいた物の正体を調べていたらしい。

 あの黒い突起な、鮫の歯の化石だったよ。

それを聞いた皆が、調べてきた彼と同じような奇妙な顔になったという。
しかし、だからといって何かが変わる訳でもなく、彼らは以降もそのダムに
出かけていたのだそうだ。

103: 名無しさん 2005/12/24(土) 23:17:26 ID:LVuDrxJU0
>>96
天狗の爪ってモノがあるんだが、これってつまるところ鮫の歯の化石のことだったらしい・・・
という話を思い出した冬の夜。

乙でした。(*_*)/~~

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引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1134399217/

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