登山ちゃんねる

液状化

同僚の話。

街付近の山に空港が作られた。その造成工事の最中のこと。

広大な山が削られて更地にされていたのだが、いきなりブルドーザーの足元が液状化

ずぶずぶと沈み始めた車体から運転手が逃げ出すと、ブルドーザーはそのまま地面の

すぐに皆が集まってきたが、そこの地面はとても機械一台を呑み込んだとは思えない
ほどしっかりと固まっていた。

工事は続行されたのだが、それからも引き続き二台の工作機械が地の中に姿を消して

怪我人こそ出なかったものの、現場の雰囲気はすっかり悪くなったそうだ。
困り果てた土木会社は、地鎮祭をもう一度執り行うことにした。
するとそれ以降、機械が山に呑み込まれることはなくなったという。

一度目の地鎮祭には、何かしらの不備があったのではないかと噂されたそうだ。

近畿地方のあるキャンプ場でサークルでキャンプすることになった。よく｢出る｣と

夜、肝試しをやるのが恒例となっており、男女ペアでコースをまわるというものだった。

なかなか来ないので、隠れていた林から出て一緒にお化け役をした奴と話し込んでると、

友人に聞いたが何も聞こえなかったという。内心びびりまくっていたが、平静を装い、
タバコに火を点けた。外灯も何もない場所なので、一瞬周りが明るくなった。

｢どうした？｣　｢お、お前の顔の真横に顔があった…｣


以上、オチも特にない駄文＆長文ｽﾏｿ。