山並み

509: 名無しさん 04/06/06 03:46 ID:RbBRa137
打ち上げ花火

友人の話。

事故の多発する峠道を下っている時のこと。
片側は切り立った谷になっているのだが、いきなりそちらの窓が明るくなった。

続いて、ドーン!という音がする。
何事かと向けた目に、焔の花が広がった。
空一面に盛大な打ち上げ花火が炸裂していた。

見事な花火だったようで、友人はしばし目を奪われたらしい。
我に返ると、ガードレールに接触する寸前だったという。
慌ててハンドルを切り事なきを得たが、その途端、空に広がっていた花火が
掻き消すように消えたのだそうだ。

「綺麗だったけど、傍迷惑だよな」友人はそう言っていた。
彼の話の花火が、その峠で事故の多い原因なのかどうかは不明である。

スポンサーリンク
510: 名無しさん 04/06/06 03:48 ID:RbBRa137
小さな集落

友人の話。

ツーリング仲間と二人で林道を走っていた時のこと。
夕暮れになりそろそろ野営地を探そうかと考えていると、なだらかな谷間に
作られた小さな集落に出たそうだ。

夕餉の支度をしているのか、各家から煙が上がっている。
窓に映る明かりが揺れているのは、今どき蝋燭でも使っているのだろうか。
広場でもあれば野営させてもらおうかと、彼らは集落に足を踏み入れた。

その途端、すべての家の明かりが同時にパッと消えた。
それがあまりに唐突だったので、二人はひどく動揺した。

急に薄闇が、その濃さを増したかのように思える。
即行で集落内を走り抜けた。

しばらく走ってから振り返って見ると、まるで何事もなかったかのように、
集落には再び明かりが灯されていたそうだ。

517: 名無しさん 04/06/06 07:23 ID:UDzox+cB
>>510
それ想像したら半端じゃなく怖すぎ…
学生の頃、友人が車で当てもなく知らない田舎旅行するのに
良くつき合ってたんで、何となくそれ思い出した。

518: 名無しさん 04/06/06 09:13 ID:AZZLf2o6
うむ、>>510が怖いな。その情景を思い浮かべると何とも不気味。

521: 名無しさん 04/06/06 11:13 ID:499zPIfC
>>510
お伽噺みたいで、不思議な感じ。
人の住まなくなった集落に残された家々が、人恋しくて
過去を再現させているのでしょうか。
氷を出現させた蔵のように。

512: 名無しさん 04/06/06 03:50 ID:RbBRa137
虎落笛

友人の話。

冬が深くなると、風が木立や電線を揺らすようになる。
時折、強い風が吹くと、ピュウゥという甲高く物悲しい音が響く。
この音のことを、虎落笛(もがりぶえ)と呼ぶらしい。

友人は、かつて冬山で遭難死しかけたことがある。
身動き取れないテントの中で、この虎落笛の音だけが延々と聞こえていた。
幸いにも無事に救助されたのだが、それ以来、どこにいてもこの虎落笛が聞こえる
ようになったのだという。

ピュウゥと音が聞こえると、決まって何か悪いことが起こるのだそうだ。
「悪いことが予想できるのだから便利じゃないか」と言うと、彼曰く、
「悪いことと言っても、一体何が起こるのか分からないから、手の打ちようがない」
精々、注意深くするくらいが関の山だと言うのだ。

今でも彼は、自分にしか聞こえない虎落笛を聞き「大したことじゃなければいいが」
と顔をしかめているのだろうか。


▽注目記事

ハイキングに毛の生えたようなの好きだな。

ずっと日帰りの低山しかしないなら雨を避けるのも有りだと思う…でも、悪天候を避け続けていたら悪天候スキルが身につかない

【THE NORTH FACE】クライムライトかベリーライトかで迷っている。ベリーライトは丈が短いんだよね。

登山中、歩く速度が違い過ぎるとどっちも苦痛だろ…

【マット】登山では快適性やコンパクト性より確実性重視だからクローズドセル一択

チョッとだけ登山に興味を持ち始めたんだが・・・

オーダー品じゃなくても幅狭くてサイズ小さめな靴にするとツメ痛は収まると思う

ピークドライシェルの実験を2泊3日でしてきた!

黒いザックを使っててクマに間違えられて猟師に撃たれたらどうするんだよ。

山小屋はいろいろと煩わしい… 気ままなテン泊が羨ましいけど荷物が… そして悩んだ末に結局また無理めなルートを日帰りで行ってしまうのであった

引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1084366168/

スポンサーリンク