天の川

286: 名無しさん 2005/11/04(金) 22:53:30 ID:YNbdaL/j0
真っ白い猿

友人の話。

彼女の実家は山奥深い村だ。
今は廃村となってしまったが、そこで奇妙な物を幾度となく見たという。

山中の神社で隠れん坊をしていた時のこと。
隠れていると、境内から「あっ」という驚いた声がする。

何事かと見やると鬼役の子が参道で立ち竦んでいた。
その傍を大きな真っ白い猿が、堂々と歩いて通り抜けてくる。

背筋をピンと伸ばして二足歩行。妙に人間臭い歩き方だったという。

猿は宮の前まで行くと、賽銭箱に何やら投げ入れた。コトンと硬い音。
そして少しの間、頭を垂れる。願掛けでもしているのだろうか。

やがて見守る子供たちを気にかけた風もなく、猿は神社から出て行った。
自分たち子供を含め、周りの大人より余程立派に見えたのだそうだ。

294: 名無しさん 2005/11/05(土) 05:32:06 ID:cwwRCd2a0
>>286
投げ入れたのがドングリだったりしたらメルヘン。
大粒の砂金だったとか。

307: 名無しさん 2005/11/06(日) 10:14:54 ID:+AN1Fcxp0
赤い布切れ

ふかふかの雪に膝まで潜りながら、ラッセルが続いている。
気温はマイナス10度前後だろう。

動き続けるには手ごろな気温だ。
西の空、高いところで雲が風に吹き散らされ、目に見える範囲で
3箇所ほど、山裾から湯煙のように雲が立ち昇っている。

天気が崩れる前に冬季小屋までは行けそうだ。
竹竿を細く割り、赤い布切れをつけた目印を要所で立てながら来た。
ここまで、何本使ったろうか。

天候の急変で方向を見失うような事でもあれば、その竹竿が頼りだが、
離れ過ぎず近過ぎずという加減が、案外難しい。

振り返る。
俺たちが歩いてきた経路に沿って、小さな赤い布切れが
ちらちら光っていた。

前方に冬季小屋が見えてきた。
頭上、灰色の雲が広がり始めていた。
晴天の名残など、すぐに失せてしまうだろう。

小屋をどこかへ運び去ろうという勢いの風。
壁に突き刺さり、めり込むような雪。

吹雪の一夜というのは、やはりどこかしら不安だ。
朝になっても吹雪はやまないが、多少は静かになっていた。

小屋の外にあるトイレへ行こうと扉を開けた。

308: 名無しさん 2005/11/06(日) 10:16:23 ID:+AN1Fcxp0
そこらじゅうで、小さな赤い布切れが光っていた。
風に吹かれ、しなった竹竿の先、赤い布切れが激しく揺れている。
その赤が、目にうるさい。

見渡す限り、雪原は赤い布を結びつけた竹竿だらけだ。
とても数え切れない。
トイレへの行き帰り、呆然とそれを見つめた。

風が強まり、視界が霞んだ。
あっという間に白一色の世界に引き込まれた。
赤い布切れなど、もうどこにも見えない。

晴れたら、俺たちが立てた竹竿以外、きっと残っていないだろう。
小屋に戻ってから、そう思った。

312: 名無しさん 2005/11/06(日) 18:16:26 ID:8Wc4/N5d0
 全裸隊氏の話で思い出したんですが

 とある豪雪地帯では、村の年寄りが冬を越せそうにないと判断され
た場合にその家の墓に長い竿(竹竿かな)を立てておいて、死んだ時
に遺体を墓に収められるようにしたという古い風習がある

 ってな話を親父から聞いたのを思い出しました。ホントかホラか知
りませんが、ウチの本家が新潟の方なんで、もしかしたらホントかな
ぁとも思った。

 冬の間、当の本人はその竿を見てどんなこと考えるんかな、って思
うとゾッとしました

322: 名無しさん 2005/11/07(月) 20:55:16 ID:5j0Z8wmJ0
廃村巡り

知り合いの話。

好事家の彼は、同好の士とよく廃村巡りをしている。
ある山中の廃村に出向いた時のこと。

そこは最近まで居住者がいたらしく、まだ家屋も崩れきっていなかった。

車を停めてから森の中をかなり歩いたが、その裏寂れた雰囲気は大いに気に入り、
来た甲斐があったなと思ったそうだ。写真を何枚か撮って帰途に着く。

写真部の仲間に現像してもらうと、まるで思ってもいない仕上がりとなった。

彼ら自身が写っている写真には何もないのだが、廃屋や標識跡を撮った画像には
そこにいなかった筈の人物が、くっきりと写り込んでいたのだ。
それも一人や二人ではない。かなりの集団だ。

不思議なことに、どの人も頭に何かを被っていた。
帽子を被っている者。蓑笠を被っている者。防空頭巾のような物を被っている者。

その全員が一人の例外もなく、被り物の奥の顔は見えない。
ただそこだけ、墨で塗りつぶしたかのように真っ黒になっているだけ。

知り合いの寺に持ち込んだが、そこの住職さんも困ってしまったらしい。
とりあえずお経を上げてもらい、ネガごと預けて帰ってきたという。

彼らの身には今のところ、何も悪いことは起こっていないそうだ。

定本 黒部の山賊

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引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1129644145/