1: 名無しさん 2019/11/02(土) 20:41:10.77 ID:qPN0aNW59
アイスマン発見地の記念碑

■遺体から検出された75種のコケは、エッツィの意外な事実を物語っていた

 アルプスの氷河で見つかり、「エッツィ」の愛称で知られる有名な男性のミイラ「アイスマン」。負傷し、おそらく追われていたアイスマンは、アルプスの高山で、背中を矢で射られて死亡した。(参考記事:「アイスマンをめぐる5つの意外な事実」)

 それから約5300年、考古学者たちは今も、彼の死の謎を解明しようと取り組んでいる。このほどアイスマンの発見現場から採取されたコケの分析が行われ、最後の登山の詳細が明らかになった。論文は2019年10月30日付けで学術誌「PLOS ONE」に発表された。

■これまでにわかっていること

 エッツィは1991年、エッツタール・アルプスを歩いていたハイカーが、イタリアとオーストリアの国境付近で発見した。遺体は凍結し、自然にミイラ化していた。エッツィは、皮膚に60個以上の入れ墨があり、ヒツジやヤギの皮を縫い合わせて作られた革のコートを着ていた。

 研究者らは近年、位置がわからなくなっていたエッツィの胃も発見。内容物の分析によって、エッツィの最後の食事が、乾燥させたアイベックス(アルプス産のヤギ)やシカの肉とヒトツブコムギであったこと、そして、食事からわずか1時間後に殺害されたことが判明した。また、エッツィが40代の男性で、胃痛に苦しみ、右手の親指と人差し指の間に骨まで達するほど深い傷を負って手当をしていたこともわかっている。

 科学者たちはこれまでに、エッツィのミイラ化した遺体の内部と周囲から、75種類以上のコケ植物を同定している。今回、この小さな植物から、アイスマンの壮絶な最後の足取りが詳しく明らかになった。

 アイスマンの殺害現場は標高3210mのティーゼン峠にある。今回の論文によると、遺体から見つかったコケ植物の約70%はこの場所に自生せず、標高の低いエッツタール・アルプスの南部に自生するものが多いという。また、コケの分布から、エッツィが最後に2日間にわたって2000m以上の標高差を登り下りしていたこともわかった。

■コケの謎

 論文の著者で英グラスゴー大学名誉教授である植物考古学者のジェームズ・ディクソン氏は、エッツィの発見場所から見つかった有機物のサンプルを1994年に受け取って以来、エッツィの研究を続けている。氏は、その中にヒラゴケの一種Neckera complanataを見つけて、すぐに強い興味を持ったと言う。この種は、歴史的にボートや丸太小屋の隙間を埋めるのに利用されてきたコケだ。

 現場では、ヒラゴケは比較的大量に発見されていて、その多くはエッツィの服に付着していた。エッツィはこのコケを何かの道具として持ち歩いていたのかもしれないが、その目的はまだ明らかになっていない。防寒用だろうか、それともトイレットペーパーとして? どちらにしてもヒラゴケは標高が低いところにしか自生していないため、エッツィの最後の足取りを解き明かす手がかりとして役立った。

「アルプスのこれほど標高が高いところで殺害されたとわかったときは、きわめて異例なことだと思いました」とイタリア、ユーラック・リサーチのミイラ研究所でエッツィの研究チームを率いる人類学者のアルバート・ジンク氏は言う。氏は今回の研究には関わっていない。「彼がなぜそんな場所にいたのか、誰も説明できませんでした」

 エッツィの消化管には、彼が最後に口にした食物だけでなく、食事をした環境にあった微量の花粉も残っていた。オーストリア、インスブルック大学の植物考古学者で、今回の論文の共著者であるクラウス・エッグル氏は、2007年に発表した研究で、エッツィの最後の旅路を大まかに示した。

続きはソースで

ナショナルジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/19/110100637/

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アイスマンの復元
アイスマン - Wikipedia
アイスマン(英語: Iceman)は、1991年にアルプスにあるイタリア・オーストリア国境のエッツ渓谷(海抜3,210メートル)の氷河で見つかった、約5300年前の男性のミイラ[1]である。エッツィ(Ötzi)の愛称で知られる他、英語圏ではエッツィ・ジ・アイスマン(Ötzi the Iceman)、ハウスラプヨッホの男(Man from Hauslabjoch)などとも呼ばれる。

30: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:00:38.87 ID:weYze9LA0
最初は遭難した登山者と思われていたため、イタリアとオーストリアの警察がお互いに
「相手の管轄で起きた事故だから、うちは関係ない」と押し付け合った

それが、古代人と分かった途端に両国政府が取り合いをした

222: 名無しさん 2019/11/03(日) 01:13:37.10 ID:cloocz1W0
>>30
着ている服で古代人ってすぐわかるじゃん…。

228: 名無しさん 2019/11/03(日) 01:53:39.93 ID:qL+VTZrP0
>>222
発見時は裸で、衣服は周囲で見つかった

36: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:05:18.55 ID:EII2Cxgb0
いろいろ推測して、結局全然違っていた
という事もよくあるが、誰もわからないから
どうにでもなる。

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42: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:10:17.05 ID:EhlPTzBp0
一個人がこんなに執拗に追われるってのは殺人や戦争ではないだろうな
その時代の統治者の要人で権力争いと予想
一方的に追われる立場で、非対称戦闘の類は間違いないと思う

125: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:37:16.34 ID:kDPYbj6L0
>>42
こいつは個人だったの?
それとも何人かで行動してたのかな

50: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:15:27.41 ID:X6CzbPnA0
すげえ興味深いな
五千年以上前に刺青や弓矢なんて文化や技術があったなんて

55: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:21:50.16 ID:TiDrlWZs0
>>50
それらはもっと前からあったんじゃないの

74: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:37:46.40 ID:2GiV2mJ40
>>50
縄文時代の日本人も刺青してたのいたってさ

79: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:43:41.96 ID:Y1kdYMrv0
>>50
5300年前なら人間は今の人間と知的には同じ
メソポタミアではすでに農業があり、広範囲に交易をしていた

80: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:44:06.62 ID:vjeA4Dkl0
>>79
日本だと稲作始まったあたりだっけ?

86: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:50:03.92 ID:9wvjFwMN0
>>80
喜界カルデラが大噴火して日本に暮らしていた縄文人部族の大半が死滅した時期だよ。

196: 名無しさん 2019/11/03(日) 00:15:01.16 ID:tHNNSG5K0
>>50
銅のオノすら持っていたんだぞ。
当時としては貴重品。
追い剥ぎの強盗に殺されたわけではない。

54: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:21:46.01 ID:1iG62tx20
2日間で2000m登り降りってやはり誰かから逃げてたのかな?

64: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:32:15.03 ID:9tJxIp/a0
いわゆる、当時の村の変な人の部類の人間なのかな...

65: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:32:23.46 ID:Tdg0CQcy0
>>1
コケの消毒作用を、親指と人差し指の間の深い傷の治癒に使ったとか、色々と面白いな。
最後の数か月をイタリア側の谷で過ごし、どうして峠まで登った地点で殺害されたのだろうか?

維新期に、仙台藩が会津藩側に寝返って、何も知らない新政府軍の役人を闇討ちで虐殺した時に、人が多い場所を避けて、
わざわざ嘘をついて籠に乗せて、人気のない峠道まで運んでから、刀で串刺しにしたのと一緒の理由かな?

69: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:34:03.87 ID:a/FW8Xag0
敵に追われていたとは限らないだろう
ご隠居の諸国漫遊の途中で助さん格さんと喧嘩しただけかも知れんよな

83: 名無しさん 2019/11/02(土) 21:48:12.32 ID:9wvjFwMN0
>>69
・かなり身分の高い人物だったと推測されている
・強行軍でアルプスを越えようとしていた
・右手に刃物による重傷を負っていた
・後ろから矢で狙撃されて絶命した

完全に追われる者の条件がそろってるよなwww

132: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:46:34.77 ID:cDW8is640
>>83
不思議なのがそこまで追って仕留めたのなら
遺体を持ち帰えったり、首とったり損壊されてもおかしくないか
夜間に射られたとかなのかな

136: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:48:13.10 ID:kDPYbj6L0
>>132
殺せば良かったのかもね

137: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:49:48.13 ID:g8hTOuB80
>>132
殺されてすぐに雪に覆われたようなので、殺害者は悪天候で死体か持ち物を持ち帰ることを断念したか見つけられずにそのまま下山したのかも

152: 名無しさん 2019/11/02(土) 23:07:38.58 ID:cDW8is640
>>137
映画か漫画のワンシーンみたいだな
これもひとつのロマンだな

237: 名無しさん 2019/11/03(日) 02:10:42.56 ID:ImQyYpIO0
>>137
>殺されてすぐに雪に覆われたようなので、
これも仲間が敵に死体や遺品を奪われまいとして埋葬したのかも知れない。
死体の保存状態が良かったのは、すぐ雪が降ってきたからではなく人為的に雪に埋めたからかも。

237: 名無しさん 2019/11/03(日) 02:10:42.56 ID:ImQyYpIO0
>>132
殺したのが敵ではなく味方だったのかもな。
深手を負って助からないと判断した仲間(恐らくは部下)が、武士で言う所の介錯のような意味合いで
とどめを刺したと考えれば遺体や遺品が残っていても辻褄はあう。

129: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:41:06.68 ID:8rzroe5/0
精錬度の高い銅の斧を所持しており、高度な冶金技術があったことが示されている 5000年前の人類の世界

141: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:53:51.00 ID:cWrvFFmY0
>>129
それは凄いよね
我々が文明から放り出されたら冶金どころか火も起こせない

131: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:43:14.38 ID:8ef0/UJ70
追いかける方の執念も凄まじいな。

134: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:47:15.50 ID:ce79sgtz0
>>131
その割には遺体(の一部)すら持って行かないのね
殺した証拠は必要じゃないのかな

142: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:54:42.01 ID:8ef0/UJ70
>>134
そりゃ誰かに命令された場合でしょ。
やったのが「アイツを殺す」と思ってた当人なら、別に証拠なんか持ち帰る必要はない。
目の前に死骸があるのだから。

144: 名無しさん 2019/11/02(土) 22:58:31.35 ID:ce79sgtz0
>>142
このアイスマンは身分の高い人らしいし、そんな人に強烈な殺意を持ってる人もまた身分が高いんじゃね?
こんなアルプスの奥地にまで殺意を持った本人が出向くかな?という疑問がある

151: 名無しさん 2019/11/02(土) 23:03:53.34 ID:hghdkgSS0
>>144
入れ墨の位置が針治療のツボと一致していて
当時としては高度な医療を受けていたことが解っているから
それなりの身分なんだろうな

156: 名無しさん 2019/11/02(土) 23:24:37.15 ID:S+Tg7eNg0
身分の高い人間の単独行動は不自然だな。
どっかで捕縛され、処刑されて、ここに葬られたんじゃないか?
ここが聖地かなんかのゆかりの場所で。

200: 名無しさん 2019/11/03(日) 00:17:34.61 ID:MzliXpHH0
入れ墨60個以上か
前科60犯以上の極悪犯罪者が追手に殺されたのかも

227: 名無しさん 2019/11/03(日) 01:52:27.94 ID:qL+VTZrP0
>>200
関節痛やリウマチの治療として入れ墨してた
東洋医学の経絡とも、ちゃんと整合してるんだよ

213: 名無しさん 2019/11/03(日) 00:45:32.46 ID:fTsgoLpQ0
5300年前ってのがイマイチ信用できんな
いくら低温な環境とはいえ、そんな長期間この姿が保たれるもんなのかね?

224: 名無しさん 2019/11/03(日) 01:34:55.92 ID:paafQvIj0
>>213
見つかった年は酷暑でそれまで氷に覆われていた場所があらわになったので遺体が見つかった

氷河に埋もれた登山者の遺体が数十年後に見つかるというのは時々あることだったので、エッツィも最初はそうだと思われてたんだよ

しかし周辺で見つかった持ち物や衣服の断片が明らかに非常に古いもので、それらの遺物の調査やその後のC14年代測定で5300年前という結果が出てる

贋作説もいくつも出たけど全て反証されてる

249: 名無しさん 2019/11/03(日) 03:06:36.36 ID:LkUkVLxg0
>>224
俺、ちょっと最近知ったニワカなんだけどさ、年代測定法って各種あるみたいやけど、先ず大前提として『過去の世界も現在と同じ環境である』ってのが測定基準として精度的にひっかかるんよね。

5000年や6000年前って気の遠くなる時間やけどホントに現代と全く同じ環境やったんやろか………

ホントはそんなに古いモンでも無いのでは?

とかたまに思う

252: 名無しさん 2019/11/03(日) 03:21:29.19 ID:paafQvIj0
>>249
炭素14は宇宙線や大気の循環などによって量が変動するけど、年輪や静かな湖底に堆積する泥の季節変化で作られる縞模様などを元に較正されているので現在ではかなり信頼性が高くなってる

遺跡から見つかる土器や斧などの道具もその変化からそれがいつの時代のものかというのは詳しく分析されているので、エッツィの持ち物からもある程度時代を推測することも可能

231: 名無しさん 2019/11/03(日) 01:59:33.48 ID:gfY8Z1Q+0
環境じゃなくて最後は人間に殺されてしまったのか

アイスマン―5000年前からきた男

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腸頸靭帯炎、俺もなやんでる…いつ来るかわからないのが本当に腹立たしい

ほかの人の記録見たら自分が70lのザックに詰めるような量を50lとか60lに詰めてるけど何が違うんだろう・・・

引用元:【考古学】アルプス氷河で発見された凍結ミイラ「アイスマン」壮絶な最期の旅路を解明

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