祠

1: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:32:47.894 ID:esvoaRzL0
聞かせてくれ

3: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:34:06.405 ID:w1lYTHAp0
八月にじいさんの家に行ったときの話な

4: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:35:07.668 ID:QQ0wP8UO0
その時の僕はほんの遊びのつもりだった


あれは晩夏の夕方だった、東京から祖父の家に遊びにきていた僕は日頃体験できない田舎の遊びを満喫していた

5: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:36:45.367 ID:QQ0wP8UO0
川遊び、虫取り、そして裏山の探索
目に映るもの全てが新鮮で狂ったように毎日外を駆け回っていた

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7: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:38:26.874 ID:QQ0wP8UO0
東京に帰る前日、夕方に差し掛かり薄暗くなってきた頃、僕は祖父の家の裏にある小高い山を探索していた。

8: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:39:22.204 ID:esvoaRzL0
ふむふむ

9: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:40:04.586 ID:lw6vKdec0
ほうほう

10: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:41:04.790 ID:QQ0wP8UO0
いつもは祖父や父が一緒について来てくれていたが、その時は気づくと一人で山の中にいた。

晩夏といえどまだ蒸し暑い中、一筋の涼しい風が山の奥から吹いて来た。

なんとなく心地よい気になり、その風の吹いてくる方へ歩いていった。

14: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:44:14.801 ID:QQ0wP8UO0
そのまま奥に進んでいくと、細いが背の高い木に囲まれた石造りの何かがあった。

初めはただの岩だと思っていたが、近づいてみると自分が入れるくらいの穴が空いており、そこから風が吹いて来ていた。

15: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:47:20.559 ID:QQ0wP8UO0
なかを覗いてみても奥は真っ暗で何も見えない

ただ「ヒュルルルル」という風の音だけが奥から聞こえて来る。

どのくらいまで奥があるのか確かめたくなり、落ちていた小石を穴の中に投げつけた。

16: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:49:31.146 ID:QQ0wP8UO0
コーン

コーン

コーン

と意外にも遠く深く転がっていくような音がした

もう一度小石をとり投げた


コーン


コーン





ああああああああああああああああ
ああああああああああああああああ
ああああああああああああああああ

17: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:50:38.751 ID:QQ0wP8UO0
それは叫びというより野太い悲鳴に近い、耳の奥まで響くような声だった

20: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:52:35.871 ID:QQ0wP8UO0
その場で腰が抜けてしまい、座り込んでしまう。
すると暗闇の奥から


ズルリ


ズルリ


ズルリ

となにかを引き摺るような音が近づいて来る

22: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:55:49.635 ID:QQ0wP8UO0
同時に周囲の空気がどんよりと重く、夏とは思えぬ悪寒に包まれた


ズルリという音が近づくにつれ、身体は重くなり息も苦しくなってきた

ただ視界だけはハッキリとしていて、薄暗い山の中なのに闇の中から現れてきたソレはしっかりと見えてしまい、目を離すこともできなかった。

24: 名無しさん 2019/12/27(金) 01:59:57.639 ID:QQ0wP8UO0
ソレは例えるなら、目を閉じた時のまぶた、眼球が絶えず動いている様な、肉のコブが無数にある塊が這い出てきた

25: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:03:35.358 ID:QQ0wP8UO0
肉のコブは大人の拳ほどあり、それが全身にびっしりと生えているようだった。
ソレがナメクジのような動きでジワリジワリと近づき、スニーカーに触れてきた

27: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:06:23.622 ID:QQ0wP8UO0
靴ごしに感じる生温かく不快な触感が肌に触れて来る


痛い!!


無数の細く鋭い針で刺されたような痛みが脛を刺す

28: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:08:34.312 ID:QQ0wP8UO0
痛みと恐怖から逃れようと、とっさに掴んだ木の枝でソレを刺した

何度も

何度も

刺した

30: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:11:12.618 ID:QQ0wP8UO0
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛

先ほどの悲鳴とは比べ物にならないほどの轟音

ソレはのたうちまわる

31: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:12:33.260 ID:QQ0wP8UO0
離れた!

今しかないと這って、起き上がり、駆け出した

32: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:14:43.338 ID:QQ0wP8UO0
来た道がどこかなんてもうわからないまま、とにかく夢中で駆けていた

気がつくと祖父の畑の真ん中でうずくまり、気絶していたという

33: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:18:12.654 ID:QQ0wP8UO0
翌朝布団の中で目覚めた僕は心配そうに眺める祖父達に囲まれていた

眉間のシワをより深く寄せた祖父が口を開いた

おまえ……昨日どこ行った

34: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:19:43.232 ID:esvoaRzL0
それを待ってた

35: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:20:10.594 ID:QQ0wP8UO0
僕は正直に裏の山へ行ったこと、岩の穴に石を投げたら恐ろしいものに襲われたことを話した。

その時の祖父の絶望の目は今でも憶えている

36: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:26:46.835 ID:QQ0wP8UO0
布団を剥がされ、祖父は僕の足を見つめる
「掴まれたのか……」

その「掴まれた」跡は膿んだような色になっており、小さなコブのようなものがいくつもできていた。

37: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:27:57.861 ID:QQ0wP8UO0
父、母は絶句し、祖母は泣いていた

39: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:30:13.715 ID:QQ0wP8UO0
お前が会ったのは繝斐Η繝シ繧ソだ。
繝斐Η繝シ繧ソに掴まれたらもう終わりだ。

40: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:31:50.399 ID:QQ0wP8UO0
耳がおかしくなったのかと思った。
祖父が何を言っているのか理解できなかった。

41: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:34:55.357 ID:QQ0wP8UO0
おじいちゃんが変だよ!と母に言う、すると母は
何をは譁ュ 怜喧縺托だからシ医b 縺倥 縺托シてるの?

父の方へ向くも、どうしッ縲√さ繝ウ繝斐Η繝シ繧ソ縺ァ譁 ュ励r陦ィ遉コ縺吶k髫帙↓縲なさい。

42: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:35:55.478 ID:QQ0wP8UO0
そのうち周りの言葉が一切分からなくなり、耳を塞いでああーーー!!!あああ!!!!と叫んでいた。

44: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:37:57.220 ID:QQ0wP8UO0
叫んで、泣いて、疲れ果て
いつの間にか眠りについていた

46: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:43:03.700 ID:QQ0wP8UO0
部屋は真っ暗で、周りには誰もいない
不気味なほどに静かだった
いつもはうるさいほどのカエルの鳴く声もその時は聞こえなかった

猛烈に喉が渇いている事に気付いた。
とにかく水が飲みたいと、台所へ向かった。
途中、窓から見る外は星も光も見えない闇だった。

47: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:46:08.960 ID:QQ0wP8UO0
台所で冷蔵庫を開けると、電気が付かなかった。そして冷気も感じなかった。
差さってある麦茶のボトルはぬるくなっていた

49: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:47:02.701 ID:QQ0wP8UO0
それでも喉の渇きには逆えず、ボトルのまま口に運んだ

ゴクッゴクッ……



ゴボッ!

50: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:48:42.132 ID:QQ0wP8UO0
何だこの味は


生臭い魚のような匂いと、舌と喉に刺さるような刺激に襲われた

51: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:50:05.983 ID:QQ0wP8UO0
ゲェッ!ゲェッ!!
何度もその場で吐き出し、胃液が口の端を伝う

52: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:50:40.970 ID:QQ0wP8UO0
なんだよこれ

なんだよ

お母さん!!!!

53: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:52:37.411 ID:QQ0wP8UO0
肩や足をぶつけながら台所を出て母を探す
どこ?お母さん!

だが母どころか家の中に人のいる気配がない


みんな!どこ!!!?どこ!!!!!!

54: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:53:00.905 ID:QQ0wP8UO0
ズルリ






ズルリ

55: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:53:48.229 ID:QQ0wP8UO0
廊下にいた僕の背後から



何かを引き摺る音がする




ズルリ



ズルリ

56: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:55:13.073 ID:QQ0wP8UO0
くらうくらうら

いつのこに

みつのはてから

おくのまへ

57: 名無しさん 2019/12/27(金) 02:56:31.613 ID:QQ0wP8UO0
それはしゃがれた老婆のような声、それでも絶対に祖母ではない事だけはわかった

59: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:00:14.839 ID:QQ0wP8UO0
その場にいてはいけない

必死に玄関に走ると引扉の鍵に手をかけた
ガチャリと鍵が鳴り、扉を引く

が、引けない、動かない

60: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:01:46.294 ID:QQ0wP8UO0
ゆっくりと這う音、老婆の声が近づいて来る

くらうくらうら

いつのこに

みつのはてから

しでにあえ

63: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:05:39.528 ID:QQ0wP8UO0
廊下を這い、コブだらけのソレは闇から姿を現していく

ズルリ
ズルリ

3メートル


2メートル


1メートル

65: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:07:54.543 ID:QQ0wP8UO0
ソレは鼻先まで近づく

目の前のコブがニヤリと、笑った気がした

66: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:08:56.149 ID:QQ0wP8UO0
ミツケタァ

67: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:09:30.360 ID:QQ0wP8UO0
ガシャーン!!!!!!

68: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:10:37.932 ID:QQ0wP8UO0
突然引扉が破られた

ガラスが舞い、怒号が聞こえる

69: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:11:48.194 ID:QQ0wP8UO0
首の後ろを掴まれたかと思ったときには外に放り投げられていた

70: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:13:03.505 ID:QQ0wP8UO0
目の前にいた男は手に持ったバケツを家の中に投げ



火を放った

71: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:15:34.321 ID:QQ0wP8UO0
爆発的に燃え広がり玄関は火の海になっていた
そして家全体が炎に包まれるのに時間はかからなかった

72: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:20:47.464 ID:QQ0wP8UO0
記憶はここで途切れており、そのあとどうやって家に帰ったか、祖父母の家がどうなったかは未だにわからない
両親に聞いても何も答えてくれないのだ

ただ、「掴まれた」足にはアザが残り、時々何かが触れているような不快な感覚だけが今も続いている。

そして今度あの場所へもう一度行ってみようと思っている。

次は失敗しないように。

73: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:22:01.340 ID:QQ0wP8UO0
おわり

74: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:23:03.476 ID:HKyZxIsKa
ふーん
いいじゃん

年明けぐらいに謎解明編よろしく

75: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:23:14.762 ID:esvoaRzL0
自分で建てた手は置いといて
よく書いた。乙乙

76: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:25:26.846 ID:QQ0wP8UO0
あ、すまん
これ読んだらちゃんと盛り塩しておいてね
一番出入りのある玄関に一か所でいいから

77: 名無しさん 2019/12/27(金) 03:31:48.494 ID:esvoaRzL0

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引用元:俺がジイちゃん家の裏山の祠で化け物に襲われた話を

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