1

933: 名無しさん 03/12/15 23:51
オートキャンプ場

先輩の話。

夏山のオートキャンプ場に家族で出かけた時のこと。
山といっても人里にかなり近く、水道はおろか水洗トイレまで引かれていたらしい。
小奇麗なこともあり、家族連れでにぎわっていたそうだ。

彼が用を足そうとトイレに近づくと、個室の中から見覚えのない男が一人出てきた。
はて、あんな人が今キャンプしていたかな?

その男は野営地の方には戻らず、立ち入り禁止のロープを越えて森の中へ消えていった。
少し訝しく思ったが、気にせず用を足すことにした。

個室に入った先輩は、便器の中を覗いて腹を立てた。
先ほどの男は、どうやら汚物を流していかなかったらしい。

流そうと手を伸ばした時、それが汚物ではないことに気がついた。
水面にびっしりと、薄いセロハンの欠片みたいな物が浮いていた。
おびただしい小さな虫の羽だった。

彼はキャンプ中、子供が立ち入り禁止地区に近寄らないよう注意したそうだ。

スポンサーリンク
946: 名無しさん 03/12/16 01:19
>>933
虫を食べて羽だけ捨てた? …いや羽を排泄した? うーん、何か違うか。

955: 名無しさん 03/12/16 10:24
>>933
蚊を食べるコウモリの糞が、なんちゅうかそんな感じらしいですね。
糞には見えなくて、ぎっしりと蚊の羽と目玉が固められているのだとか。
中国人はこれを洗って、蚊の目玉のスープとして食すそうな。
森に入って行った人って、正体なんだったんでしょーか。

964: 名無しさん 03/12/16 13:52
>>955
「蚊の目玉のスープ」として売られている料理には、一般に小さなエビの目玉が使われているそうです。
実際に蚊の目玉を使ってるものもあるかもしれないが、寡聞にして食べたことはない・・・。

959: 名無しさん 03/12/16 11:18
>>933
近所の別荘の住人、またはキャンプ場の利用者で、殺虫灯(青い光で
虫を集めて、電熱線で焼き殺して下にある水の溜まった皿に受ける奴)
のゴミを捨てに来たものかと思われ。

最近は蚊を音波で集めて、掃除機みたいな機械で一網打尽にするやつ
があるんだよね。半径300mくらいに効くからものすごいらしい。
集めた蚊は熱風で乾燥殺虫して網に受けるんだったかな。

羽蟻の飛ぶ日なんかに重なると最悪だろうね。

934: 名無しさん 03/12/15 23:53
五つの木

同僚の話。

消防団で行方不明者の捜索に駆り出された時のこと。
自殺の可能性があるので、急いでくれとのことだった。

皆で探す場所の分担を決め、彼は先輩団員とともに裏手の山の捜索になった。
出かけようとする彼らを団長が呼び止め「五つの木」を見てきてくれと言った。
五つの木とは何か彼は尋ねたのだが、先輩は答えてくれなかったらしい。

山に入ると、先輩は迷わず足を進め出した。
やがて開けた場所に出たが、そこの真正面の大木に何かが二つぶら下がっていた。
まだ新しい死体と、半ば白骨化した腐乱死体だった。

混乱している彼に先輩は教えてくれた。
自殺者はなぜか決まってこの木で首吊りをするのだという。

これまでに最大、一度に五人もの死体がぶら下がっていたことがあり、それで
「五つの木」と呼ぶのだそうだ。

ぶら下がっていたのはその時の行方不明者ではなかった。
幸いにも、別の場所でまだ生きているところを発見された。

彼らが見つけた二遺体の身元が判明したかどうかは知らないそうだ。

936: 名無しさん 03/12/16 00:02
>>934
そういう話は聞いたことある。なぜか自殺する場所は重なるらしい。
木の場合は、手ごろな高さ、飛び降りやすさなどがあるのだろう。
きっとそういう心境のときは、周りの事など見えていないのかもしれない。

しかし、一度に5人・・・。発見した人は恐怖に立ちすくんだことだろう・・・

938: 名無しさん 03/12/16 00:06
>>936
でも、すでにぶら下がっている死体のすぐ横でロープの準備をして
首をつるわけですよね・・・。
死ぬと決めた心には、何を見せられても怖くないのでしょうか?
一体全体、どういう精神状態なのか、それが一番怖いです。

942: 名無しさん 03/12/16 00:56
>>934
>一度に五人もの死体がぶら下がっていた・・・

ストレンジ・フルーツという曲を思い出した。

935: 名無しさん 03/12/15 23:57
屋根裏の猫

私の体験した話。

山裾の団地で民家の改装工事を請け負った。
屋根の葺き替えをおこなったのだが、ついでに猫を追い払ってくれと頼まれた。

屋根裏に入り込んで生活しているようで、天井を走り回る音がうるさいのだという。
下請け業者に頼んで、屋根裏の点検と掃除をしてもらうことにした。

工事終了間際になって、指示を出していた業者から来てほしいと連絡が入った。
現場に着いた私は、小さな箱を見せられた。

箱の中には、親子のものらしい小動物の骨が入っていた。
乾燥して脆くなったその骨は、屋根裏の隅に転がっていたらしい。

下請け業者によれば、時たまこういうことがあるのだそうだ。
施主には「猫は追い払いました」と伝え、骨は近くのお寺で供養してもらった。

それ以降、屋根裏で走る足音はしなくなったそうだ。

山と村の怖い話

▽注目記事

引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1069829791/

スポンサーリンク