森

715: 名無しさん 2005/04/04(月) 17:23:49 ID:blyLVcDu0
ウチの実家の犬

ウチの実家の犬の話を。

父の手違いで血統書をもらい損ねた柴犬。
どうもトロい。すぐ近所で迷子になる。遊びに来た猫に餌を
食われる。予防接種をした獣医を尻尾を振って見送る。
この犬を連れて、両親は山菜取りに出掛けた。

父が何故か、犬を放してしまった。いつも鎖につながれて
可哀想、程度の軽い気持だったらしいが。
「何ばしよっとね! 迷子になって戻ってこられんが」
と母が指摘して、父は我に帰り、
「……なるようになるさ」
と山菜取りを続けた。

やがて山菜がある程度の量取れたので、父が口笛を吹き、
「○○~! 戻ってこんか~!」
がさがさと音がして、すぐに犬は戻ってきた。
近所でさえ迷子になる犬が、はじめて来た山の中でどうして
迷わず戻ってこられたのか。

山の神様は女だと言うが、イケメンの犬なので、もしかして
神様が道案内をしてくれたのだろうか。
(本当にイケメンなんですよ。通りすがりの人が、どうして
こんなに格好よく育ったのか、とわざわざ尋ねてくるほど。
切れ長の目で程よく筋肉質、人間で言うと東山タイプ)

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716: 名無しさん 2005/04/04(月) 17:54:47 ID:REDIqZQA0
歩く音

ここは良いスレですね。
少しながいですけど、私も話を、、、。

子供のころ住んでいた家は集落の一番はずれで裏は里山でした。
家から100m程離れた所に数本のクヌギの木があり、毎年夏にはたくさんのカブトムシを採ってました。

20km程はなれたS市のペットショップにもっていくとオス30円、メス10円で売れ毎年2万円位稼げましたので
それは夢中で朝早くから夜遅くまで採りまくってました。

ただ夜の山は不気味なので、当時小学生だった二歳下の弟を連れていくのですが、
毎回異常に恐がりまして
「頭の無い人が歩いてるから嫌だ、なんでにいちゃんにはわからないのか」
ええ、今でも弟はすごく霊感が強いのです。

「そんなもんいるか、あれは何かの動物が歩いているの、こんど売ったら前から
ほしがっていた釣り竿買ってやるからいくぞ」

ぶんなぐってでも連れていきました、やはり怖かったので。
ただ、なまくらな私にも聞こえてはいたんです、ざく、ざく、と熊笹を掻き分けるまぎれもない、
2足歩行でしかない音は、、、。
続く

717: 名無しさん 2005/04/04(月) 17:55:42 ID:REDIqZQA0
ある夜、行く行かないで兄弟ゲンカしていると、仲裁に入った母親から
「おばけなんていないから、今日は母ちゃんが一緒にいくからケンカやめなさい」

三人で山へ行き、さあ捕まえようとすると、やはりざく、ざくと歩く音がするのです。

「ほらね」と弟。
「帰るよ」と母親の一言。

家に帰ると母が江戸時代に近所で侍同士が争って死人がでたと母親の爺さんからきいたことがある、
また、近所の何軒かが、家の周りを夜中に誰かが歩き回るとの理由で家を捨てたことを聞かされました。

そして夜には二度と山へ入らないよういわれたのです。

それでも親の目を盗んでちょくちょく山へいきました。
えたいのしれない足音よりも目の前の現金(カブト虫)が大事でしたから。

ある日出稼ぎから帰った親父が話を聞くと、クヌギの木を根こそぎ切り倒しました。

その日以来、貧乏で暇な普通の中学生の夏休みでした。
今でも親戚の家があるのでそこにいくことがありますが
昼でも何とも言えず陰気な所で我が事ながら、よくもまあ夜にいけたものだと思います。

721: 名無しさん 2005/04/04(月) 19:09:24 ID:7CcDm8fq0
お婆さん

山奥の小学生だった頃の話

初夏の暑い日だったと思う。
隣の村の親戚に行く山道の途中だった。

トンネルを抜ける道路はあるけど、徒歩だとこちらを使うのだ。
峠を越えて少し下ったところに、湧き水を飲める場所がある。
そこで、手作りの小さなベンチに腰掛けて休んでいた

すると一人のお婆さんが現れた。
今となってはどんな格好か思い出せないが、普通の人だったように思う。
「あんたはどこに行くんかな?」「一人で大変じゃなぁ。」
とかいろいろ話しかけてきたように思う。

そのうち
「パンがあるけえ、ひとつ食べんさいや。」
と言ってアンパンを取り出し、差し出した。

自分は
(なんだアンパンか)と少しがっかりしたのと
おなかもすいていなかったので、いらないと断った。
すると、お婆さん、明るく振舞う感じで
「やっぱり、婆の出すもんじゃ食べとうなあよね。
(食べたくないよね)。」

小学生だった私は、一瞬答えに詰まって下を向いてしまった。
(もしかして家で、孫にでもそんなことを言われたのかなぁ。悪いことをしたかな。)
そんな思いが頭を駆け巡った。
(でも食べたくないしな、、、、)
思い悩んだ挙句、何とか言いつくろおうと思って顔を上げた。

722: 名無しさん 2005/04/04(月) 19:10:50 ID:7CcDm8fq0
しかし、隣には誰もいなかった。
一瞬、何が起きたかわからなかった。
別れも告げずに行ってしまうとは思えないし、、、、。
一人っきりの木陰のベンチに涼しい風が吹いていた。

帰ってから母親にそのことを話した。
「不思議だねぇ。でも気持ちは伝わったじゃろうから、ええんよ。」
すごい山奥の育ちなせいか、にっこり笑ってそう答えた。


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引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1107404112/

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