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179: 名無しさん 2009/12/14(月) 22:44:36 ID:Nuoe9NS+0
ジンメン様

友人の話。

釣り仲間たち数人で、山中の貯水池へバス釣りに出かけた。
その池は仲間たちがよく利用している釣り場らしいが、彼は初めてだった。
各自が思い思いの場所に陣取り、竿を振り始める。

「確かにバスは多かったみたいで、アタリも結構頻繁にあったよ。
 でも、あんまり良い池じゃなかったわ。
 バスの奴が釣られ慣れしとるっていうか、全然抵抗せん。
 スゥーっとこちらに引っ張られるままに寄せられてくる。
 ガタイは大きいのに、全然重くないんよ。
 “はいはい、どうせリリースしてくれるんじゃろ”って感じをプンプン
 させよって。
 手抜きというか怠惰というか、魚の癖に人を馬鹿にしとったよ」

そんな微妙な思いを抱きながら釣りを続けていると、グンと竿が撓った。
おお、中には根性のある魚もいたんか!
喜び勇んで格闘に入る。
抵抗を何度もいなしながら漸く釣り上げたのだが、上げてから唖然とした。

釣り上げた魚は異様な姿をしていた。
身体は大きな鮒によく似ていたが、顔が人のそれをしていた。
坊主頭で、彫りが浅くのっぺりとしていたが、どう見ても人面に見える。
白目のない黒目玉を見開き、口をパクパクとさせている。

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180: 名無しさん 2009/12/14(月) 22:45:26 ID:Nuoe9NS+0
(続き)
どう処理するか判断を下せずにいると、横手にいた仲間が気が付いた。
「おおーい! ○○がジンメン様上げよった-!」
皆が口々に「マジかー」と言いながら寄ってくる。

「おー、ホンマにジンメン様じゃ。久しぶりに出たのー」
「しゃーない、帰るか。とっとと放しとき」

え、もう帰るんか?

「それが釣れると祟りがあるって言うんじゃ」
「とは言っても、あまり酷い祟りじゃないらしいけど」
「お裾分けなんかされとうないからの。
 お前、しばらく身の回りに気ぃ付けぇよ」
その日は結局、そこでお開きとなった。

池から帰った後、彼は立て続けに警察に捕まったという。
いずれも軽微な交通違反だが、二週間の間に六回も捕まり、都合六点の違反。
免停かつ違反者講習を受けなければいけない羽目となったそうだ。

「ジンメン様の祟りじゃ、間違いない」
そう言って彼はひどく情け無い顔をしていた。

184: 名無しさん 2009/12/15(火) 07:32:12 ID:ZClfGisu0
>>180
みんな結構冷たい…w


250: 名無しさん 2009/12/18(金) 20:28:20 ID:ZHrWcBwW0
薄汚れた箱

昔馴染みの話。

彼の親戚に、山奥の神社で宮司を勤めている人がいる。
そこの社では人形供養もしているという。
あまり有名ではないのだが、それでも噂を伝え聞く者が絶えないようで、
年を通じて供養依頼の荷が送られてくるのだそうだ。

「藁人形とかの類はないんですか?」
私がそう冗談めかして聞いたところ、宮司さんが答えるより早く、
古馴染みが笑いながら答えた。

「いや時々あるみたいだけどね。
 そのほとんどが出し殻みたくなってて、何の力も感じられないって
 いうことらしいよ」

横にいた宮司さんは、苦笑しながらこう付け加えてきた。

「藁人形じゃないけど、本当にこれはヤバイって代物はあったな。
 薄汚れた箱が送られてきたんだけど、もう開ける前から嫌な気がプンとして。
 持ち上げたら、中でカタリと音がしたんで、心を決めて中を改めたんだけど」


251: 名無しさん 2009/12/18(金) 20:29:01 ID:ZHrWcBwW0
(続き)
「何が入ってたんですか?」

「空っぽだったんだ。
 間違いなく取り上げた時には、中に何か納まっていたのに。
 でもとんでもなく嫌な感じがしたよ。
 触れた瞬間、全身に鳥肌が立ったからね。
 仕方ないから箱だけ供養してみたけど、さて効果はあったのやら」

宮司さんはそう言って肩を竦めた。

253: 名無しさん 2009/12/18(金) 20:52:47 ID:37RR60su0
>>250
こええ…
蓋開けると同時にどっかに逃げたのかな

293: 名無しさん 2009/12/20(日) 11:44:40 ID:NT7RfHAC0
露天風呂

10月末から11月に北海道に狩猟にいきました。
早々、自分が保管できる量のエゾ鹿を捕獲出来て時間潰しに露天風呂めぐりとなりました。
大雪山系のとある無料露天風呂にいきまして。
丸太が渡された川岸向うに風呂があります。
銃を両手で持ってバランスをとりつつおっかなびっくり渡って、すっぽんぽんになって
ドブンと風呂につかりました。

極楽・・・。温めですけどじんわ~りと温まる良いお湯。

上流側にも二つ風呂がありました。後であっちも行こうかな?とおもって其処の湯煙を
みていましたら。(駐車場側の岸にある風呂)
湯煙がブワッとかき回されたように見えました。距離30mくらいの遠い方。一部分だけ
揺らいだから風じゃあない。

なんだ??ヒグマが(湯煙の)向うにいるのか??と、目はそっちを見たままでお湯の中を
後ろに這って銃とザックを手探りで掴み装填。
川の水音で邪魔されて物音は解りません。全神経をそっちにむけて膝撃ち体制。


294: 名無しさん 2009/12/20(日) 11:44:59 ID:NT7RfHAC0
と。自分のいる岩風呂の縁に水濡れの足跡がぺたんと。

ギクリ。
銃口を思わずそっちに廻そうとしました。
廻し終わる前に『ぢゃぼん』

何か湯船に入った!入ってきちゃった!なんだよっ!

時間がどれだけ経ったか解らなくなった頃、ようやく動く決心がついて。

そーっとあがって。右手で銃を持ったままで左手でザックや衣服に靴を抱え込んで
裸足のままそーっと後ずさって丸木橋まで。
後ろ向きに橋を渡るのは無理なんで、川を渡って車まで戻り、素っ裸で車を運転、
国道まで逃げ帰りました。

足跡?は羆のそれに似ていました。

服は国道のチェーン着脱場できました。     しっかり風邪を引きました。

里山奇談 よみがえる土地の記憶

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出典:http://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1259830292/

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