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822: 名無しさん 2008/02/02(土) 01:52:19 ID:KoVVvSm30
ずぶ濡れの女性

オヤジから聞いた話。

ウチのオヤジは東北出身で高校時代の山岳部に所属していた。
秋の山で合宿だーってことでテント担いで、山に入った。
2日間の合宿を無事終えて、下山することになった。
順調に下山していたが、途中から雨がふりだし寒くなってきたので急いで降りていた。
なんせ当時のザックやテントは水に濡れるとものすごく水をすって重くなる幌布製で、
重さも寒さもひどかった。
みな無言で下山していると、前方に人影が見える。歩いている様子はなく、たたずんでいる。
どうしたんだろうと近付いていくと、山に似つかわしくない服装の女の人だった。
秋とはいえ東北の山は寒く、夕闇もせまっていたので、心配になり声をかけた。
「どうかしましたか?」
「いえ・・・大丈夫です」
「一緒におりますか?」
「いえ・・・大丈夫ですから」
無気味さを感じた一行は気にしつつもそのまま下山した。
・・続く

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823: 名無しさん 2008/02/02(土) 01:53:09 ID:KoVVvSm30
ようやくトロッコ電車の駅に到着し、一行は目を疑った。
先ほどの女性がホームのベンチに座っている。気味が悪かったが、こちらは20数名のパーティー。
全員が見ているし、なによりも先ほどしっかりと会話もかわしている。足もしっかりついている。
少し距離をおいてあまり見ないようにしていた。最終電車が入ってきて、その女性も乗車した。
濡れて寒そうだったので、車掌が電車内のストーブにあたるよう促したが、やはり「大丈夫です」と言っている。
気味の悪い妙な雰囲気のまま、電車は町の駅に到着した。
一行は女性がその駅からタクシーに乗っていったのを確認した。

ここから先はオヤジも新聞で知ったらしいのだが、タクシーが告げられた行き先に到着すると、女性は座席からこつ然と消えたらしい。
到着した先の家ではお通夜の最中だった。その数日後、山の滝つぼから捜索隊が身投げした女性の遺体を発見した。
当時、山岳部と電車の車掌、タクシーの運転手総勢30名近くの人間がみたと言う事で、新聞や雑誌でかなり騒がれたらしい。

古い話ですまん。

824: 名無しさん 2008/02/02(土) 02:32:54 ID:vqy+EvWh0
>>823
まだ捜索隊が探してるのに通夜ってこと?

825: 名無しさん 2008/02/02(土) 02:48:44 ID:KoVVvSm30
>>824
オヤジから聞いたので詳しくはわからんが、遺書があったらしくて
何日か探したけど見つからなくて遺体がないまま通夜やったんじゃないかな。
その後見つかったのか、なんせ50年近く前の話、よくわからん。すまんね。

827: 名無しさん 2008/02/02(土) 07:23:50 ID:3tmTj27i0
>>825
霊体になってまで家に帰りたかった事だねえ・・
執念とはさも怖ろしい。


951: 名無しさん 2008/02/08(金) 18:45:29 ID:mlzrD3sK0
足音

じゃあ山の話。
学生時代、登山趣味の歴史の先生が体験した話だそうで。

一人で登山中、下山の予定時刻が狂い、山中でもう一泊するはめになってしまった。
そして、目の前にお堂のような建物発見。
テントはるのも面倒なので、「すみません、一晩おじゃまさせてください」と、中に入ったそうだ。
そこで、簡単なスナックを食べ、寝袋に入る。
一応教師だが坊主でもあるので、お経は唱えたそうです。

夜半、とおくから、ずどーーーーん、ずどーーーーーん、と、恐竜でも近づいてくるかのような
足音で目を覚ましたそう。
なんだ?と思いつつ、口で念仏を唱えながら恐怖のあまり目を閉じたそうだ。
その大きな足音は、しばらくお堂のまわりをぐるぐる回っていたが、あきらめたのか、遠のいていったそう。

翌朝、日が差し込んでからおそるおそる外を見ると・・・
狸か狐のような足跡が、お堂のまわりにぐるぐるといっぱいあったそうだ。
どうやら、化かされていたらしい。
その先生は卒業してからもう20年近くたつ今でも、「狸や狐には気をつけろよ」と生徒に言い続けている。

952: 名無しさん 2008/02/08(金) 19:56:45 ID:jL9tWaBXO
行き止まりマーク

思い出した話
昔の話しだから登山自体の記憶が曖昧。

登山中に、道に横一本に木が一枝置かれていた。
ルートが途切れてたり、なんかあったりしたら別の登山者が行けないようにするマーク。
しかたないから引き返して別のルートに行ってもしばらくしたら同じマーク。

もしかしたらクマでも出たかと一端ペンションまで引き返そうとしたら、自分達が元きた道にも同じ行き止まりマーク。
時間にしてほんの少しだから、誰かきたらわかった筈だった。

しょうがなく枝をまたいで、ペンションに行って一端休憩してもっかい最初のルートに戻ったら、綺麗さっぱり枝はなかった。
なんかに騙されてたのかな。

忌み地 怪談社奇聞録

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出典:http://hobby10.5ch.net/test/read.cgi/occult/1199061066/

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