山のシルエット

21: 名無しさん 04/10/28 23:58:22 ID:vsQO0qD9
「泥手」って山にもいるかもって話。

小学5年生の頃の話。
合宿で八ヶ岳に出かけた。

合宿と言っても自然体験合宿みたいなものでドラム缶風呂に入ったり
ヤマブドウ狩りに行ったり、ワラビを売るほど摘んできたりというやつで
相当面白かった。

合宿所の裏の斜面の下には半分沼みたいな湿地があって、そこで泥まみれになって遊ぶ事も出来た。
その日はそこで泥沼遊びをする日だったのでみんな大喜びで靴をがっぽがっぽ言わせながらアホみたいに遊んだのを覚えている。

俺はナイキのスニーカーを履いていた。
がっぽがっぽ言わせて泥沼を横切るのは凄く面白くて何回も何回も泥沼を横切って遊んでいた。

何往復目かでくいっと足が取られて盛大に前のめりにこけた。
周りは馬鹿うけで俺は悔しはずかしで仲間のもとへ走って行こうとしたんだが左足が何かに引っ張られているようで全く抜けなくなってしまった。

木の枝に引っかかったような感じでもなかった。
くるぶしの辺りを何かが掴んでいるような感じ。
もうほんとにどうしようもなかった。

助けを呼んで、責任者の大人の人にも引っ張ってもらって「ぐぽぉ!」ってかんじでようやく抜けた。
もの凄く気持ち悪くて俺はその場で泥沼遊びを抜けて風呂に入った。

 結局、靴はそのまま沼の中に沈んでしまったらしく後日探してもらう事にして俺達は東京へ帰った。
それから半年、その施設の管理人から宅急便が届いた。
俺の名前が書かれたナイキ。

多少色褪せしていたものの泥は全くついておらず、当時のままで戻ってきた。
ただ気になるのが添えてあった手紙に書かれた発見場所だった。

発見場所はその沼をさらった時そこで見つかったものではなく、2km合宿所を下ったところにある溜め池に浮いていたと言う。

スポンサーリンク
22: 名無しさん 04/10/29 00:27:40 ID:JsDlSGJO
>>21
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

39: 名無しさん 04/10/30 22:53:39 ID:+novFQZk
先輩の話。

大学生の頃、友人と二人で秋の山に入った。
友人が紅葉の写真を撮るのに付き合っていたのだとか。

ある夜、どこからか楽しげな笛の音が流れてきた。
耳を澄ませば、太鼓や鈴の音も混じっていたという。
秋祭りだと思った。こんな山奥で変だとも感じたけど。
お祭り好きな二人は何となく嬉しくなり、祭り場を探して歩き出した。

テントを張った地からしばらく行くと、切り立つ崖があった。
足元の谷間で、小さいながらも活気ある祭りが仕切られていた。
距離はあったが、型抜きや金魚すくい、綿飴の屋台らしき物が確認できたそうだ。

こんな山奥で一体どこから電気を引っ張っているのか、古びた豆電球が幾つも
ぶら下げられていた。
かすかな笑い声が、風に乗って崖の上まで届いてくる。

しかし、先輩たちは祭り場に降りては行かなかった。
祭りの会場を賑やかす黒い影は、人型でない物が大半を占めていたのだ。
「良い絵なんだけど・・・撮ったら拙いだろうな、やっぱり」

そう言ってから、友人は残念そうにカメラを引っ込めた。
しばし遠くから祭りの空気を楽しんで、テントに帰ったという。

40: 名無しさん 04/10/30 22:55:03 ID:+novFQZk
友人の話。

部活キャンプのための下見を一人でしていた時のことだ。
頃は秋の初めで、紅葉が見事だったという。

と、紅葉の赤に混じって何か奇妙な物が薮中に見えた。
派手なケミカルピンクの蛍光色だった。
近寄ってみると、小さな獣だったという。

青い目でどことなく兎に似ており、ぶるぶると小さく震えていた。
怯えて逃げることも出来ない風に見えた。

こんな奇妙な動物は見たことがない。
手にした杖でちょんと突付くと、ピィと甲高く鳴いて潰れてしまう。
そのままドロドロに溶けて、ピンク色の液体になってしまったそうだ。

ピンクの水が藪の下を這って逃げるのを、彼は黙って見送ったという。

41: 名無しさん 04/10/30 22:55:35 ID:+novFQZk
知り合いの話。

小さい頃、彼はよく家の裏山で遊んでいた。
一人で遊んでいた時に、怖い思いをしたことがあるらしい。

土いじりしていると、いきなり後ろから声をかけられた。
「かくれんぼしようよ!」
驚いて振り向いたが、辺りには誰もいない。

それでも声は聞こえる。子供のようだ。
「最初は僕が鬼になるよ。100数えたら探すからね!」

声は一方的にそう宣言すると、数を数え始めた。
「い~ち、に~い、・・・」

軽くパニックを起こしかけたが、それでも「隠れなくては!」と強く意識した。
幸い見つかりにくそうな岩陰を知っていたので、そこに隠れたそうだ。

しばらくすると「どこにいるのかな?」と、楽しそうな声が追ってきた。
隠れている岩の前を何かが通り過ぎる。
ズンズンと重げな足音が聞こえた。
「どこ~?」という声が、異様に高い位置から降ってくる。

 僕のお父さんより、ずっと大きい!

そう気がついてしまうと、もう歯の根も合わないくらい震えがきた。
結局彼は、日が暮れて家族が探しに来るまで、隠れ場から動くことが出来なかった。
えらく怒られたそうだが、それでもホッとした気持ちの方が強かったという。

現在、彼は地元の消防団に入っており、時々行方不明者の捜索にも駆り出される。
不明者が子供だった時は「例のかくれんぼで捕まったんじゃないか?」という気が
してならないのだそうだ。

73: 名無しさん 04/11/02 04:18:55 ID:nCAmw1U3
正直、山で不思議な体験ができる人が羨ましい。
子供の頃は山中でよく遊んだものだが、全く不思議な体験をしなかったよ。
父や祖父や周りの大人たちも山から木を伐り出す仕事をしているにもかかわらず、そういう体験はきいたことがないし。

74: 名無しさん 04/11/02 04:38:31 ID:PHeiuVvu
>>73
それは山に愛されていた証拠だよ。

75: 名無しさん 04/11/02 05:45:35 ID:skiBELJ3
>>73
>>73自身も子供の時で忘れてるだけとか。

本当は聞きたくない!山の怖い話 その二

▽注目記事

涸沢でテント泊したいと考えている夫婦ですが、モンベルの”ステラリッジ3型”だと大きすぎでしょうか?

アトモス50買って満足してるけど、イーサーみたいに取り外した雨蓋がリュックとかになればなお良かった

山歩きのペースが分からん…登りでゆっくり歩くのが苦痛そしてバテる

登山中は谷側を歩くと足で石を落とす可能性があるので注意を!

ハイキングに毛の生えたようなの好きだな。

ずっと日帰りの低山しかしないなら雨を避けるのも有りだと思う…でも、悪天候を避け続けていたら悪天候スキルが身につかない

【THE NORTH FACE】クライムライトかベリーライトかで迷っている。ベリーライトは丈が短いんだよね。

登山中、歩く速度が違い過ぎるとどっちも苦痛だろ…

【マット】登山では快適性やコンパクト性より確実性重視だからクローズドセル一択

チョッとだけ登山に興味を持ち始めたんだが・・・

引用元:http://toro.5ch.net/test/read.cgi/occult/1098907962/

スポンサーリンク